2020.05.04 08:40

土佐鳥瞰紀行(22)大野台地(田野町・安田町)若い息吹戻る


 新緑の坂道を上り切ると、目の前に広大な平地が広がった。植え付けられたばかりのジャガイモや腰の高さほどの若い牧草。牛舎からは土佐あかうしが顔を見せる。夏近しを感じさせる日差し、海からの強めの風が心地いい。

 大野台地は安芸郡田野町と安田町にまたがる標高約80メートルの海岸段丘。50ヘクタールの田園地帯に約80世帯200人が暮らす。

 かつては水不足に苦しむ、やせた土地だったが、昭和30~40年代に大規模な開墾事業が行われた。奈半利川の水をポンプで引き上げる設備が整い、豊かな農地へと生まれ変わった。

 近年は、若年世代が居を構える場所として人気。5年前まではほとんどいなかった児童・園児が20人以上になった。長らく地域活性に取り組む住民グループ「大野倶楽部(くらぶ)」の村田秀作会長(66)は「にぎやかになったねえ。この戸数と年代構成を維持できるよう頑張らんと」とほほえむ。

 薫風が田畑の若葉を揺らす。家々のフラフとこいのぼりが青空に舞った。(佐藤邦昭)

カテゴリー: 社会安芸

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