2020.05.03 08:45

紙面でただいま 県出身者のメッセージ(上)酒場詩人 吉田類さん

夕暮れ時、都内のアトリエで乾杯する吉田類さん(提供写真)
夕暮れ時、都内のアトリエで乾杯する吉田類さん(提供写真)
「高知家」で乗り越えて
 「酒場を守る意味でも行っちゃいけない。無症状でも感染しているという前提で動かないと広めてしまう」

 「酒場詩人」として親しまれる吉田類さん(70)=吾川郡仁淀川町出身=が、全国の左党に向け「今は我慢を」と呼び掛ける。「好きな大衆酒場のおやじやおかみを大事にしようぜ、ということ」

 自身もBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」のロケや講演を控え、都内のアトリエで過ごす。ひょうひょうとした口調だが、5年ほど前に急性肺炎で苦しんだ経験もある。

 「高知は返杯があるから、より濃厚。飲んべえなりに気をつけているでしょうけど、どこまで自分のこととして捉えるかが大事」

 目に見えないウイルスがまん延し、警戒が必要な日々。「一皮むけてしまえ、というぐらい自分の心の内を見詰める時間になるかもしれない。『災い転じて』ということがあるなら、今こそ『高知家』。人を非難せず、いがみ合わず、一つの家族で乗り切ろうよ」

 高知の農家が送ってくれた野菜をさかなに今日も一杯―。全国の仲間と直接会えないものの、オンライン飲み会を頻繁に開き、近況を語り合っているという。

 「高知ともずっとつながってる。1人飲みが多くなると、時間を決めてやらんと危ないよ、と言ってますけどね」。穏やかな笑い声とともに、古里の飲んべえに語り掛けた。

 「とにかく冷静に。必ず乗り越えられる。終わったら一緒に乾杯しようね」

  ◇  

 ゴールデンウイーク真っ最中。待ちわびる相手が今年は戻らず、少し寂しい連休になりそうです。県出身の著名人が電話やオンラインで寄せてくれた古里への「ただいま」のメッセージを紙面で紹介します。(大野泰士)

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