2020.04.29 08:45

インターハイ中止、文化部は… 2020こうち総文、連休明けにも開催判断

台本を手にせりふを練習する岡林美乃理さん=右=と明日美さん。自分たちでできる準備を重ねている(25日、土佐清水市以布利)
台本を手にせりふを練習する岡林美乃理さん=右=と明日美さん。自分たちでできる準備を重ねている(25日、土佐清水市以布利)
自主練続ける高知の高校生
 今夏、高知県で開かれる全国高校総合文化祭「2020こうち総文」。新型コロナウイルスの感染拡大の中、全国高校総合体育大会(インターハイ)、よさこい祭りなど似たようなイベントの相次ぐ中止発表に、この“文化部のインターハイ”も…という雰囲気が漂う。が、参加する高知県の高校生たちは「これまでの準備は無駄じゃない」と自宅で「自主練」に打ち込む。県教委は判断について、「大型連休明けにも」という見通しを示した。
 
 土佐清水市の清水高校3年の岡林美乃理さん、同校1年の明日美さん姉妹。ともに「こうち総文ミュージカル部」のメンバーだ。

 2人の舞台は総合開会式での開催地発表。例年、総文の大きな見どころで、地元高校生が総力を挙げて創る。

 「演技に興味があって、将来もその道に進みたくて」(美乃理さん)、「小説家になりたくて、脚本なども学びたかった」(明日美さん)と一昨年9月、同部に加入。ほぼ毎週、高知市まで練習に通ってきた。

 が、それも4月上旬から中断。土佐清水市以布利の自宅で、ダンスやせりふの自主練を続ける。台本を手に「次、ここやろう」「じゃあ読むね。いくよ」。

 総文の開催には「見てほしいけど…絶対開催してほしいとは、とても言えません」と美乃理さん。「今までやってきたことは、確実に力になってきた。だから今は、できることをやる。もし中止になっても、やってきたことは残りますから」

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 県内4校の合同楽団「皿鉢オーケストラ」の一員、岡豊高3年でギター部の中田涼太さんも全体練習が行えず、自宅で練習中。「今は、個人の技術を高める期間だと思っています」

 土佐女子高3年で演劇部の西村彩那さん。昨秋の県高校演劇コンクールで最優秀に輝き、こうち総文への切符をつかんだ。

 「自分たちが高校生の時、高知で開催されるなんて奇跡。県内の高校演劇を盛り上げるきっかけにもなるかも」と本番を心待ちにしていた。それが…。

 「本当に開催できるのか不安はある。でも、みんなで頑張ってきたことを無駄にしちゃいけない」と、劇の設定に関係する資料集めなど、自分でできる準備を進めている。

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 インターハイの開催は「今春、地区予選が開けるか」という点を踏まえる必要もあったが、総文の選考は大半がすでに終了。「夏の見通し」を考えればいいのだが、現状では不透明だ。

 総文開催の可否は文化庁、全国高校文化連盟、地元都道府県、3者の協議で決める。

 県教委は「参加を決めた生徒、準備してきた高知の高校生の気持ちを考えると…もう少し状況を見極めたいのが本音」。

 とはいっても、参加者の受付業務、宿泊や輸送の手配などもあり、「5月の大型連休明けに結論を出せるよう、文化庁、全国高校文化連盟、高知県実行委員会の3者で協議を行っている」としている。

《ズーム》全国高校総合文化祭
 1977(昭和52)年から毎夏、都道府県持ち回りの形で開かれる高校文化部の全国大会。2023年の鹿児島大会で都道府県を一巡。24年の岐阜大会まで決まっている。

 こうち総文は7月31日~8月6日の予定で、全国から高校生約2万人が参加。小中学生、大人も含めた観覧者数は延べ約10万人、宿泊数も約5万6千泊と見込まれている。(「こうち総文」取材班)

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