2020.04.26 08:40

[県体2020] 延期に歓迎の声多く 「いい思い出を」「悔い残さず」

高知県内の高3生 受験と葛藤も
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、高知県高体連などは県高校体育大会の延期を決めた。高知新聞は電話取材のほかLINE(ライン)公式アカウント「部活ができない」で高校生たちの声を募集。「3年生にとっては大切な大会」「できなければ一生心に傷が残るところだった」と安堵(あんど)の言葉が多く聞かれた一方で、収束が見えない中での開催や、大学受験との両立に対する不安も寄せられた。
 
 最後の県体に特別な思いを抱いている高3生からは歓迎の声が上がる。
 
 昨年は部員不足で県体への出場を見送った男子バスケットボール部員(高岡郡佐川町)は「今年の県体に懸けていた。中止になっていたら、この1年は何だったのだろう、と落ち込んでいたと思う」と喜ぶ。宿毛市の相撲部員は「出られることに感謝し、大会に挑む」と意気込んだ。
 
 安芸市の女子バレーボール部員は「このまま引退するのは嫌だった。チームメートの笑顔が大好き。最後にみんなといい思い出をつくって終わりたい」。競技を始めてまだ1年という高知市の女子陸上部員も「陸上に打ち込んだ生活をきちんと締めくくりたい」と声を弾ませた。
 
 下級生にも延期を喜ぶ声は多い。高知市に住む高2の女子ソフトテニス部員は「私たちにとって一番嫌な結果は『中止』の2文字だった。できることを精いっぱい頑張って高校生活での一番の思い出にしたい」。
 
 宿毛市の高2の女子陸上部員も「みんな県体で結果を出すためにきつい冬季練習を乗り越えてきた。成果を披露できる場があるのは先輩たちのためにもいい!」と記した。
 
 県高体連は、全国高校総体(インターハイ)が中止になった時でも県体に準じた大会を開くよう各競技の専門部に求めている。インターハイ予選を兼ねない“県体”には「延期はうれしいけど、やる意味がない」「気合が入らない」との声も上がる。
 
 高知市に住むソフトテニス部の高3男子は「インターハイは中1からの目標。兄は出場できなかったのでリベンジの思いが強い。インターハイにつながらない県体はモチベーションが少し下がるかな」と現在の心境を話すが、「仲間と練習を始めれば気持ちも変わるはず」と前を向く。
 
 一方で、延期自体に複雑な感情を抱く選手もいる。高3の女子バスケットボール部員(高知市)は「延期してもコロナが終息しなければ結局最後は中止ということになりそう。私たち3年生からしたら、終わりの見えない部活がずっと続いていく感じ」と困惑気味。
 
 高知市に住む高3の男子バドミントン部員は「受験があるから延期の場合は出場を控えた方がいい、と顧問の先生に言われている。高校最後の大会がこんな形で終わるのが悔しい」。高3の女子バスケットボール部員(高知市)も「県体を境に勉強モードに切り替えるはずだった。延期となれば部活にも学業にも最大限の努力が必要になる。延期は喜べない…」と嘆いた。
 
 全国高体連は26日にインターハイの開催可否について判断する見通し。高知県教育委員会と高知県高体連は、その結果をにらみながら、月内には県体実施までの流れや具体的な開催条件について示す方針だ。
 
 あるバスケットボール部の顧問はこう注文を付ける。「練習ができていない。選手がコンディションを整えて万全の状態で戦えるよう時期を設定してほしい」(運動部取材班) 
 
県体延期への声募集
 高知県高校体育大会(県体)の延期が決まりました。
 高知新聞社では「部活ができない」のLINE(ライン)公式アカウントで、延期に対する高校生の声を募集します。賛成、反対、どんな声でもかまいません。思いを寄せてください。
 2次元コードから友達登録し、(1)部活動の競技名(2)性別(3)学年(4)お住まいの市町村名(5)メッセージ―を書いて投稿してください。
 取材のためにこちらから連絡をすることがあります。紙面の都合上、すべての声を紹介できない場合があります。あらかじめご了承ください。 

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