2020.04.22 09:10

四国の水景を一堂に 開業待つ香川県の「四国水族館」【動画】




シュモクザメ 頭上泳ぐ/巨大水槽で黒潮“体感”
 四国の魚、大集合! 瀬戸大橋を望む香川県宇多津町の宇多津臨海公園内に今春、四国最大級の水族館が誕生した。その名もずばり「四国水族館」。太平洋や四万十川、瀬戸内海などの水景を約70基の水槽で再現し、生き物は約400種、計1万4千点に及ぶ。グランドオープンへ準備が進む水族館の主な見どころを紹介する。

【迫力満点】館内最大の水槽「綿津見の景」は太平洋の海中を再現。高さ5・5メートル、幅11メートルのアクリル板の向こうで黒潮の魚たちが群れなす光景は迫力満点
【迫力満点】館内最大の水槽「綿津見の景」は太平洋の海中を再現。高さ5・5メートル、幅11メートルのアクリル板の向こうで黒潮の魚たちが群れなす光景は迫力満点
 水面から降り注ぐ光を浴びてきらめく、群れなす魚たち。透明に近い青から濃紺へと、水の色は奥に行くにつれて深みを増し、どこまでも広がっていくようだ。太平洋の海中を再現した「綿津見(わたつみ)の景」は、650立方メートルの水量をたたえる館内最大の水槽だ。高さ5・5メートル、幅11メートルのパネルの前に立つと、マダラトビエイやスマ、アジ、サバの群れなど多様な魚を育む黒潮の雄大さを体感できる。

【頭上にT字形】頭上をアカシュモクザメが泳ぐ「神無月の景」。独特なT字形のシルエットを見上げると、海底にいるような気分を味わえる
【頭上にT字形】頭上をアカシュモクザメが泳ぐ「神無月の景」。独特なT字形のシルエットを見上げると、海底にいるような気分を味わえる
 数ある水槽の中でもユニークなのは、アカシュモクザメが頭上を泳ぐ「神無月(かんなづき)の景」。水槽直下の部屋から直径4メートルの天窓を見上げると、側頭部が膨らんだT字形のシルエットがゆったりと流れていく。室内には椅子を備え、アロマの優しい香りに包まれながら、静かな海底にいるような癒やしの時間を楽しめる。

 四万十川の石を使ってアマゴが泳ぐ清流を再現したコーナーや、鳴門の渦潮がテーマの水槽など多くの見どころがある館内。歩き疲れたら「サンセットデッキ」で一休み。プールで遊ぶイルカと瀬戸内海のパノラマを同時に楽しめる「インスタ映え」スポットだ。ベンチに座るとプールの縁が視界から消え、海につながって見える。イルカたちのトレーニングも公開予定で、黄金色に染まる瀬戸の夕景を背に跳躍する、幻想的な場面に出合えるかもしれない。

 文 ・井上学
 写真・森本敦士

《メモ》
 高知市から高知自動車道、高松自動車道・坂出インターチェンジを経て車で約1時間半。入館料は大人2200円、小中学生1200円、3歳以上の幼児600円。当初は3月20日に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月1日に地元4県の住民に限り先行オープン。政府の緊急事態宣言の発令を受け8日から休館しており、本格開業は未定。

【四万十川の石】四万十川から石を運んできて整備した「魚止めの景」。アマゴが泳ぐ清流の光景を再現している
【四万十川の石】四万十川から石を運んできて整備した「魚止めの景」。アマゴが泳ぐ清流の光景を再現している
【清流の女王】アユが泳ぐ水槽は「清流の女王の景」。銀色の体を輝かせてくねる優美な姿に出合える
【清流の女王】アユが泳ぐ水槽は「清流の女王の景」。銀色の体を輝かせてくねる優美な姿に出合える
【にらめっこ】土佐錦魚とにらめっこ。「四国金魚の景」の水槽は、愛らしい顔を間近で眺められる
【にらめっこ】土佐錦魚とにらめっこ。「四国金魚の景」の水槽は、愛らしい顔を間近で眺められる

【トレーニング】本格開業へトレーニングに励むイルカたち。「サンセットデッキ」では、プール越しに瀬戸内海の大パノラマも満喫できる
【トレーニング】本格開業へトレーニングに励むイルカたち。「サンセットデッキ」では、プール越しに瀬戸内海の大パノラマも満喫できる
【幻想的な光景】暗闇の中、優しい照明に照らされてクラゲの幻想的な光景が浮かび上がる。「海月(くらげ)の景」は癒やしの空間だ
【幻想的な光景】暗闇の中、優しい照明に照らされてクラゲの幻想的な光景が浮かび上がる。「海月(くらげ)の景」は癒やしの空間だ
【多島美を満喫】屋外のデッキで、瀬戸内海の多島美を満喫。ムード満点の夕景は必見だ
【多島美を満喫】屋外のデッキで、瀬戸内海の多島美を満喫。ムード満点の夕景は必見だ

【岩を清掃中】「豊穣の海の景」でカタクチイワシの群れと泳ぐダイバー…ではない。職員が水槽内の岩をタワシでゴシゴシ清掃中
【岩を清掃中】「豊穣の海の景」でカタクチイワシの群れと泳ぐダイバー…ではない。職員が水槽内の岩をタワシでゴシゴシ清掃中






カテゴリー: 社会

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