2020.04.21 08:38

高知市保育の登園2~3割 感染防止 「原則休園に一層協力を」

「原則休園」を掲げた保育所。保育士らは感染防止策に苦労している (20日午後、高知市内=反田浩昭撮影)
「原則休園」を掲げた保育所。保育士らは感染防止策に苦労している (20日午後、高知市内=反田浩昭撮影)
 新型コロナウイルスの感染拡大防止へ、高知市が20日から市内の保育所、幼稚園などの「原則休園」を掲げた結果、園児の登園率がおおむね2~3割になったことが分かった。市は協力に応じた保護者らに感謝する一方、「リスクを減らすには1人でも少ない方がいい」とし、一層の協力を求めている。

 高知市は、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受けて17日、それまでの「家庭保育の協力要請」からより踏み込んだ対応が必要と判断。市内の保育園など官民の計88施設について、4月20日から5月6日まで「原則休園」とした。

 この結果、登園者数は減り、高知市保育幼稚園課による市立26園のまとめでは、14日に全園児の77%だった登園率は、20日は26%まで下がった。民間施設も「ほぼ同様の傾向」(高知市民営保育所協議会)という。

 これに伴い、各園とも保育士の一部を休ませるなどの対応が可能になり、「自分の息子を預けなくて済む」(40代女性保育士)との声も。

 2歳の長男を民間保育所に預ける母親(34)は「最初の協力要請は緊急性を感じなかったが、休園には『そこまできたか』と。何とか家庭でみられるようやりくりした」と話し、高知市保育幼稚園課は「かなりの効果があった」と受け止める。

 ただ、保育現場には「感染拡大の防止という点では、完全に休園にしてほしいのが本音」との声もある。

 各園とも、換気を徹底する▽子ども同士の間隔を1人以上空ける▽飛沫(ひまつ)感染を防ぐために歌の合唱をやめる―などの対策を講じているが、ある園の20代女性保育士は「現場は相当、疲れている。本当に必要な人だけの利用にしてもらいたい」。

 「保育の現場で3密を避けるのは難しい」とは、高知市民営保育所協議会の伊野部武男会長。「子どもを預けるのに、リスクがあることは承知してもらいたい」として、一層の協力を要請した。(浜崎達朗、松田さやか)

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