2020.04.17 08:40

「仁淀川きくらげ」を全国へ 販路拡大へ尽力 町出身の藤原さん

「仁淀川きくらげ」を栽培するハウス(仁淀川町寄合)
「仁淀川きくらげ」を栽培するハウス(仁淀川町寄合)
 高知県吾川郡仁淀川町の山深い集落で、キクラゲが栽培されている。仁淀川町出身の藤原幸栄さん(64)=高知市福井町=が生産販売する会社を設立し、「仁淀川きくらげ」として県内外に出荷。ふるさとの清流の名を冠した商品を、「全国へさらに広げたい」と意気込んでいる。 

全国的にも珍しい白キクラゲ(仁淀川町寄合)
全国的にも珍しい白キクラゲ(仁淀川町寄合)
 キクラゲを栽培するのは、標高700メートルほどの仁淀川町寄合のハウス。昼夜の寒暖差があり、夏でも涼しい山の環境が生育に適しているといい、湧き水も利用している。

 ハウスの温度や湿度管理、水やりはスマートフォンで遠隔操作もできる。約2万6千個の菌床を管理し、一般的な黒いキクラゲと、国内ではほとんど栽培されていないという白キクラゲを年間計25~30トン収穫している。

 旧池川町出身の藤原さんは高校卒業後に上京。証券会社に勤めたのち、高知市内に住みながら投資アドバイザーとして全国で講演などをしていた。「あまり人がやっていないことに興味がある」と、中国産が多いキクラゲの栽培に目を付けた。

 「地元の人口が減り、このままでは俺らの町がなくなると危機感を抱いていた」と、できる範囲での地域貢献を決意。アドバイザー業に一区切り付け、2018年、地元で「ツボイ」と呼ばれる地区に同じ名前の会社「株式会社ツボイ」を立ち上げた。現在8人が働き、4人は仁淀川町で雇用。ツボイで働きだしたことをきっかけに移住した人もいる。

 出荷は乾燥したものが主で、殺虫剤や防腐剤を使用していない純国産品である点をアピール。県内はもちろん、関東圏や愛知県のスーパーにも販路は広がっている。県外の商談会にも積極的に参加し、商品を売り込んでいる。

 藤原さんは「地元のPRにもつながれば。シイタケのように、キクラゲをどの家庭にもある存在にしたい」と夢を語っている。(楠瀬健太)

カテゴリー: 高吾北高知のニュース

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