2020.04.11 08:43

児童ら向けに避難小屋 黒潮町鞭の有志手作り「雨風しのげるよう」 

完成した小屋と建築に協力した地域住民ら(黒潮町浮鞭)
完成した小屋と建築に協力した地域住民ら(黒潮町浮鞭)
 幡多郡黒潮町浮鞭の鞭地区の住民有志がこのほど、地域の津波避難場所に手作りの小屋を建てた。近くの南郷小学校などから子どもたちが避難してきた際、雨風をしのげるようにと、約1カ月で完成させた。田辺一範区長(69)は「災害時以外も、地域の交流スペースとして使ってほしい」と話している。
 
 小屋の計画が持ち上がったのは約4年前。当時、南郷小の校長だった則(すなわち)ルリさん(62)によると、最も近い裏山の避難場所は狭く、学校のテントを張るスペースさえない。避難訓練の時には、保護者から「ここではとても夜は過ごせんね」という声が漏れたという。
 
 それを聞いた田辺区長が、南郷小から北へ約1キロ、200平方メートルほどの平地がある地区所有の土地を、避難場所に指定するよう町へ依頼した。
 
 町が指定、避難道を整備するのを待って、今度は地区の住民や大工に呼び掛け。計12人が休日に小屋建築に取り組んだ。山林を所有する住民から使用許可を得た杉やヒノキも、自分たちで切り出した。県と町の補助金計60万円を活用、外壁のトタン板や窓枠などの購入に充てた。
 
 小屋は縦6メートル、横9メートル、高さ3メートルで、児童なら40人以上が収容できそうな大きさ。則さんは「区長さんが『やらんといかん』って言ってくれたからできた。感激して言葉もないです」。
 
 田辺区長は「地震がもし冬に来たら、もし雨風が強かったら―。避難場所に泊まることになっても、せめてここで安心して夜を越せたら」と、真新しい小屋を見上げていた。(今川彩香)

カテゴリー: 幡多高知のニュース

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