2020.04.08 08:45

「あくまでお酒です」 菊水の高濃度酒が話題 ネット「消毒用?」の声

菊水酒造が販売する高濃度のスピリッツ「アルコール77」
菊水酒造が販売する高濃度のスピリッツ「アルコール77」
 「消毒用ではありません」―。高知県安芸市本町4丁目の菊水酒造が販売を予定しているアルコール度数77%のスピリッツが話題になっている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、消毒用品が品薄な時期に投入される意味深な酒。ネット上では、その意図を“忖度(そんたく)”してか、「消毒用?」「心意気と知恵に脱帽」との声が上がっている。

 10日出荷開始予定の新商品は「アルコール77」。醸造アルコール(エタノール)と香料が材料の蒸留酒で、500ミリリットル入りが1200円(税別)。

 製造発表文には含みのある言葉が並ぶ。「消毒用アルコールと同等のアルコール分を含んでおりますが、消毒や除菌を目的に製造されたものではありません」。また、2018年7月豪雨時の支援に謝意を表し、「お役に立てる製品を提供することで、恩返しにつながれば」とも。

 1日の発表後、SNSで「目の付けどころが素晴らしい」などのつぶやきが次々に。ネット上の声をまとめると、消毒用アルコール製造には医薬品医療機器法(旧薬事法)が適用される▽酒造メーカーは消毒用と同様の商品を生産できるが「消毒用」と表記できない▽法に触れず品不足解消に寄与する妙策―ということらしい。

 高知県は「酒としての販売と聞いています」。医療関係者は「コロナウイルス対策には70~80度ぐらいのエタノールが有効。しかしこの酒に効果があるかは不明。消毒に使うのは推奨できない」とくぎを刺す。

 菊水酒造の春田和城社長(46)は「あくまでお酒。お好みの割り材で割って楽しんで」と強調していた。(森部智成)

カテゴリー: 政治・経済安芸

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