2020.04.04 08:45

高知競馬で外国人厩務員増 中南米、アジアの11人

高知競馬場で馬の世話をする外国人厩務員(2月、高知市長浜)
高知競馬場で馬の世話をする外国人厩務員(2月、高知市長浜)
人手不足の職場支える
 高知競馬で外国人の厩務(きゅうむ)員が増えている。その数、現在11人。競馬の盛んな中南米やアジアの国々から来日し、毎日の体力仕事に励む。年間売り上げが500億円を超え、右肩上がりの高知競馬。その“快走”を外国人厩務員が縁の下から支えている。
 
 厩務員は、日頃の馬の世話や調教などに当たるスタッフで、競馬にはなくてはならない存在。ただ、深夜からのきつい作業が敬遠されて人手不足が慢性化しており、外国人の増加は全国的な傾向だ。高知競馬でも昨年9月から受け入れが始まり、現在110人余りの厩務員の1割が外国人となっている。
 
 早朝の高知競馬場。国沢輝幸調教師(58)が、ベネズエラ人のエレーラ・ルイス・アンヘルさん(34)の働きぶりに「真面目で遅刻もない。日本の競馬になじみ、細かい指示も必要なくなってきた」と目を細めた。
 
 専門性の高い「技能」の在留資格で昨年9月に来日。母国で騎手として活動していたが、「政情不安で生計を立てることが困難になった」として、収入を求めて遠く高知にやってきた。
 
 別府真司厩舎(きゅうしゃ)で働くブラーボ・リーバス・ジェルディ・ホセさん(31)も同国の騎手。「家族の生活を助けるために来日した」といい、毎月10万円以上を送金する。妻や2歳の娘と離れ、寂しい生活を送るが、「いずれ家族を呼び寄せたい」と話す。
 
 2人が高知に来て約7カ月、今では同国出身の厩務員は7人に増えた。ベネズエラと同様に公営競馬があるドミニカ共和国の元調教師も2人いる。また、公営競馬はないものの競馬が盛んなインドネシアからは、技能実習生として昨年10月に2人が来日した。
 
 インドネシアの乗馬インストラクターだったイルハム・ラハマト・ディナタさん(22)は「自分が世話した馬が勝つとハッピー」と笑う。日本語も徐々に覚え、携帯型の翻訳機を使わずにコミュニケーションを取ることも増えたという。
 
 別府調教師(60)は「日本人を雇おうとハローワークに頼んでも集まらん。調教ができる人材は貴重で、馬主の評判も良い」と評価。高知でも外国人厩務員は欠かせない存在になりつつある。(大山泰志)

カテゴリー: スポーツ高知競馬主要スポーツ

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