2020.04.03 08:45

手作りマスク 県内でも広がる 品薄使い捨ての代用に

手作りマスクを着けて接客する店員(高知市知寄町1丁目のコミベーカリー)
手作りマスクを着けて接客する店員(高知市知寄町1丁目のコミベーカリー)
 新型コロナウイルスの感染拡大で使い捨てマスクの品薄状態が続く中、手作りマスクの利用が県内でも広がっている。対人業務の職場などで「丈夫で長持ち」と重宝され、ガーゼやゴムなど材料の売り上げも伸びている。

 香ばしい匂いが漂う高知市知寄町1丁目のパン店「コミベーカリー」。「いらっしゃいませ」と笑顔で接客する店員が着用するのは白いガーゼを縫い合わせた手作りマスクだ。

 5店舗を展開する同社は3月初旬、販売や事務も含めて全従業員約70人にマスク着用を指示した。だが、支給するための使い捨てマスクが確保できず、急きょ手芸品店に手作りマスクを発注。240枚を確保した。

 従業員からは「柔らかい肌触りで使いやすい」「洗えば毎日使えるので助かる」と好評で、古味由紀社長も「仕事用に配布したけど、使い心地が良くて普段使いしている従業員も多い」と話す。

 手作り需要が高まる中、手芸品店ではマスクの材料など関連商品の売れ行きが好調だ。

手作りマスクの関連商品は飛ぶように売れているという(高知市南久保の「手芸のコマドリ」卸団地店)
手作りマスクの関連商品は飛ぶように売れているという(高知市南久保の「手芸のコマドリ」卸団地店)
 「手芸のコマドリ」の卸団地店(同市南久保)はマスク不足を見越して、2月中旬にレジ横に特設コーナーを設置。3月以降、爆発的に売れており、2人分のガーゼとゴム、作り方マニュアルをセットにした「手作りキット」(税込み600円)は1日100個以上の売れ行きという。

 宮内由美子専務は「例年マスクの材料を扱っているが、こんなに売れたのは初めて」と驚く。会社全体での3月上旬のマスク関連売り上げは、昨年同期比で約20倍に増加。業務用として数十人分のまとめ買いも珍しくなく、病院やスーパーなどからはマスク製作の注文も相次ぐ。

 着物のリメイクを手掛ける「布工房めろでぃー」(同市はりまや町1丁目)では、着物に使われている絹を4枚重ねに縫い合わせたマスクを考案。常連客に贈ったところ「肌触りがいい」「売ってほしい」との声が寄せられた。

 現在は450円(税込み)から販売。型紙を無料で提供し、店内で縫い方のアドバイスも行う。店主の桑名真紀さん(78)は「こんな大変な時期だからこそ、みんなで知恵を出し合って乗り切りたいですね」と話していた。(谷沢丈流、海路佳孝)

関連記事

もっと見る

ページトップへ