2020.04.01 08:44

高知市の子ども食堂、休校中の児童に弁当宅配で支援「今できる形で」

新型コロナ対応 地道な活動
子どもたちに届ける弁当を作る山岡あゆみさん=手前(高知市内)
子どもたちに届ける弁当を作る山岡あゆみさん=手前(高知市内)
 新型コロナウイルス感染症の影響で全国的に子ども食堂が開催できなくなっている中、高知市内では児童に弁当を宅配するなどの活動が生まれている。ボランティアの女性たちは「一斉休校で給食がなくなり、子ども食堂もできなくなれば困る家庭がたくさんいる。今できる形で支援したい」と話している。
 
子ども食堂を開催する代わりに弁当を配布する「水曜校時カフェ」のスタッフ(高知市中万々)
子ども食堂を開催する代わりに弁当を配布する「水曜校時カフェ」のスタッフ(高知市中万々)
 弁当宅配を行ったのは同市内で子ども食堂を運営する「子ども食堂こうち実行委員会」のスタッフ、山岡あゆみさん(46)。「家庭の事情で長期休暇中に食事が足りていない子がいる」という話を以前から耳にしており、それならと臨時休校期間中に弁当支援を企画した。
 
 自身が営むカフェの業務もこなしながら、できる範囲で取り組もうと、支援の必要があると判断した小学生ら約10人分を週3回配った。同実行委への寄付食材などを活用して、春休みに入るまでの約3週間続けた。
 
 ある月曜日の午前中。山岡さんは切り干し大根の煮物、野菜のかき揚げ、焼きソーセージなどのおかずを作り、手際よくパックに詰めた。土鍋で炊いた白ご飯と炊き込みご飯でおにぎりを作り、この日の弁当が完成。
 
 活動に協力しているスクールソーシャルワーカーの女性(56)が車で子どもの自宅などを回り、「お弁当持ってきたよ」「体調は大丈夫?」。笑顔で声を掛けながら子どもに手渡していった。女性は「給食がなくなると、大丈夫かなと頭をよぎる子がいる。弁当は本当にありがたい」と話す。
 
 今月は県内の多くの子ども食堂が開催を見送っている。「こんな時こそ支援が必要なのに」とジレンマを抱える関係者も少なくない。
 
 同市中万々の地域交流センター城北で週1回開かれている子ども食堂「水曜校時カフェ」も通常開催を中止する代わりに、「おにぎりでも作って配ろう」と企画。11日から毎水曜日の昼食時間に50~80人分のおにぎりや弁当を配布した。
 
 「本当はいつもの形で開催して、子どもたちの居場所もつくりたい」とスタッフ。次回は4月1日の午前11時半から弁当配布を行い、8日からはコロナ対策を施した上で通常開催する予定だ。(松田さやか)

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