2020.03.31 08:35

「梼原高校から演歌の星に」 地元有志が林裕輝さん送る会

開かれた送る会で歌を披露する林裕輝さん=右(梼原町川西路のスナック寿)
開かれた送る会で歌を披露する林裕輝さん=右(梼原町川西路のスナック寿)
 高知県高岡郡梼原町の梼原高校を今春卒業し、演歌歌手を目指して上京する林裕輝さん(18)=田野々=を送る会が29日、町内で開かれた。8日に地元で開催予定だった卒業コンサートが新型コロナウイルスの影響で中止になり、有志が「何とかしてあげたい」と急きょ企画された。

 林さんは高知市生まれで、3歳から梼原町で育った。曽祖母の影響で幼少期から演歌に親しみ、高校進学後に本格的なレッスンを受け、カラオケ大会で優勝を重ねた。

 2019年6月、出場した愛媛県での大会が大きな契機に。かぐや姫の「神田川」などの作詞を手掛け、この日の審査員を務めた喜多條忠氏に上京を勧められ、“修業”を決心した。

 しかし、受け入れ先がなかなか決まらず、一時は音楽とは違う分野の専門学校進学も模索。やっと10月に、小林旭さんの「昔の名前で出ています」などの作曲で知られる叶弦大さんの内弟子になることが決まり、夢への一歩を踏み出した。

 送る会は、カラオケ設備のあるスナックで開催。林さんが未成年であるため日中に催されたが、カラオケ愛好家ら十数人が集まり、「ずっと応援する」「生きてるうちにテレビに出てよ」などと激励。林さんが三山ひろしさんの曲などを披露すると大きな拍手が送られた。

 会を企画した川上末恵さん(72)=田野々=は「これから大変だと思うが、梼原の希望として夢をかなえ、演歌界の星になってほしい」。4月上旬に梼原町を離れる林さんは「まずはデビューが目標。いつか卒業コンサートをするはずだった『ゆすはら座』で歌って、恩返しをしたい」と応えていた。(富尾和方)

カテゴリー: 主要文化・芸能高幡

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