2020.03.29 08:43

高校部活が本格再開 高知県内、グラウンドに元気な声

ノックを待つ間も、距離を空けるように心掛ける南野球部(南高グラウンド)
ノックを待つ間も、距離を空けるように心掛ける南野球部(南高グラウンド)
 新型コロナウイルス感染症の影響で休止していた部活動が28日、県立高校で本格的に再開した。高知県教育委員会が出した「感染防止対策を講じた上で、28日以降に再開できる」との通知を受けたもので、約1カ月ぶりにグラウンドや体育館に選手たちの元気な声が戻った。

 南高校野球部は午前9時から練習をスタート。休止以前の休日であれば7時間ほど行っていたが、2時間に制限した。

 選手同士の直接的な接触を避けるため、2人組で行う準備体操や隊列を組んでのランニングをやめ、ダッシュで体を温めた後、内外野のノックへ。お互いに近づかないように注意しながら「よし、こーい」と大きな声を張り上げて白球を追いかけていた。

 自宅で毎日、500回の素振りをしていたという山本海里主将は「個人練習よりも仲間と一緒に野球をするのが、やっぱり一番楽しい。ユニホームを着て当たり前に野球ができることに感謝する気持ちが増した」と笑顔で話していた。

お互いに離れて横一列になり、竹刀を振る小津剣道部の選手たち(県民体育館)
お互いに離れて横一列になり、竹刀を振る小津剣道部の選手たち(県民体育館)
 小津高校剣道部は男女17人の選手が約1時間半、県民体育館で汗を流した。選手たちはまず、体温をチェック表に記入してから練習開始。剣道などの格闘技は県教委から生徒同士が接触しない練習を求められているため、つばぜり合いなど至近距離での攻防はせず、扉を開けたままで換気しながら素振りなどを行った。

 休止期間中は自宅で素振りや筋トレを行っていたものの、久しぶりの練習を終え「体がなまっちゅう」「本当にしんどい」と選手たち。女子の南部可奈主将は「部活をやりたいけどできず不安だった。一人なら挫折してしまうが、みんなでなら励まし合ってできる。これからも声を掛け合ってやっていきたい」と汗をぬぐった。

「みんなで練習するのは楽しい」。時折、距離感を気にしながらボールを蹴る高知工サッカー部(高知工高)
「みんなで練習するのは楽しい」。時折、距離感を気にしながらボールを蹴る高知工サッカー部(高知工高)
 高知工高サッカー部は約60人が練習。雨でグラウンドが使えず、風通しのいい渡り廊下や駐車場に陣取り、多人数が密集しすぎないように学年ごとに時間をずらして体を動かした。

 ウエイトトレーニングや基本的なキック練習などで汗を流す中、生徒からは「間隔空けろよー」の掛け声も。普段は共用の水分補給用ボトルの使用を取りやめ、それぞれがマイボトルを持参。部室での着替えも15分以内と時間を区切るなどの対策を取った。

 谷岡親(いたる)主将は「自主練もしていたけど、ランニングが中心で…。やっぱりみんなとやるのは楽しい。(活動休止明けで)体はきついけど、楽しさのほうが上」と笑った。

 一方、27日に県内で新たな感染者が見つかったことから再開を見送った部も。小津高校剣道部男子の山本拳聖主将は「まだ全員が部活を再開できているわけではない。部活ができることに感謝しながら悔いのないよう練習したい」と力強く語った。(村上和陽、井上真一、久保俊典)

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