2020.03.27 08:40

アニメ「啄木鳥探偵處」に吉井勇が登場 香美市で6月に声優トークショー

育ちの良さやきざな雰囲気を醸し出すアニメの吉井勇(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
育ちの良さやきざな雰囲気を醸し出すアニメの吉井勇(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
 4月からBS放送などで放映される、明治―昭和の文豪を題材にしたアニメ「啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)」のメインキャラクターとして、高知県香美市香北町に隠せいした歌人、吉井勇が登場する。香美市は6月に声優や監督のトークショーを企画しており、担当者は「全国に勇をPRするチャンス」と意気込んでいる。

(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
 吉井勇は妻との不仲などから失意の旅に出て、1934年から約3年間、香美市香北町猪野々で心の傷を癒やし、再起を図った。今年11月で没後60年を迎える。

 「啄木鳥探偵處」は、1996年に創元推理短編賞を受賞した伊井圭の同名小説が原作。主人公の石川啄木と金田一京助が探偵として、奇怪な事件を解決していく内容だ。吉井勇をはじめ萩原朔太郎や若山牧水らがメインキャラとして登場する。

 吉井勇は啄木の悪友でライバルという位置付けで、人気声優の斉藤壮馬さんが声を担当。エンディングテーマに「いのち短し恋せよ少女(おとめ)」で始まる勇作詞の「ゴンドラの唄」が使われる。オープニング主題歌は、高知市出身の真崎エリカさん(32)が作詞している。

 吉井勇記念館の山中幸三郎館長は昨年、アニメ制作会社の担当者に勇の遺族を紹介するなど協力。アニメの吉井勇はきざで恋多いキャラ設定というが、山中館長は「猪野々で己を見つめ、謙虚で人情深くなり、作風が変わったことも知ってほしい」と“波及効果”を期待する。

 香美市は6月27日に斉藤さんらのトークショーと、「ゴンドラの唄」を歌う声優ユニット「NOW ON AIR」のライブを、28日は勇の足跡をたどるフィールドワークを企画している。香美市生涯学習課の担当者は「全国から人を呼び込み、没後60年の節目を盛り上げたい」と話している。

 アニメは1話30分で全12話。4月13日から約2カ月間、TOKYOMXやBSフジ、CSファミリー劇場などで放送される。(竹内将史)

カテゴリー: 主要社会香長

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