2020.03.26 14:35

食のプロデューサー松田高政さんが最高位「レベル6」全国初認定

地元貢献 後進育成に意欲
商品開発のアドバイスをする松田高政さん(南国市下末松)

 フードビジネスの専門ノウハウなどを評価する認定制度「食の6次産業化プロデューサー(略称・食プロ)」で、高知市でコンサルタント会社を営む松田高政さん(47)=高知大学特任講師=が全国で初めて、最高位の「レベル6」に認定された。松田さんは「異業種のつなぎ役として地元に貢献するとともに、プロデューサーとして活躍できる人材も育てたい」と意気込んでいる。

 食の6次産業化プロデューサーは内閣府が2012年秋に創設した「国家戦略・プロフェッショナル検定」の一つ。地域の農林水産物を活用した加工品の開発、消費者への直接販売、レストランの展開など、食分野で新たなビジネスを創出するためスキルを認定する。検定は、一般社団法人・食農共創プロデューサーズ(東京都)が運営している。

 高知県幡多郡大月町のナス農家に生まれ育った松田さんは、地域活性化に関わる仕事を志し、高知市の民間シンクタンクに就職。2007年に独立し、地域産品の商品開発や販路開拓を支援する会社「こうち暮らしの楽校」を立ち上げた。

 「作り手と売り手と買い手をつなぐパイプ役」として、販売店や消費者の視点を大事にし、「餅は餅屋。強みを生かせるパートナーを見つけてコラボすれば、良い商品を生み出せる」とも。人脈、知識を生かして事業者をつなぎ、土佐佐賀産直出荷組合(幡多郡黒潮町)の「きびなごフィレ」などヒット商品の開発に携わってきた。

 人材育成にも力を注ぐ。高知大学の「土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業(土佐FBC)」で2018年度から講師を務め、マーケティングを中心に指導。事業者のコラボによる商品開発を競う大会も企画する。

 食プロ検定は「目指す人物像に近い」という理由で積極的に受け、2015年度には実践能力がプロレベルとされる当時の最高位レベル5に認定された。「後進育成」や「将来の展開」を重視するレベル6が2018年度に新設されると、迷わず受検。初回は認定に届かなかったが、2度目の挑戦の2019年度に全国第1号となった。

 松田さんは「これまで培った6次産業化の考え方やノウハウを県内外、海外にも伝えていきたい」と話している。(井上智仁)

食品事業人材育成講義の受講生募集 高知大
 高知大学は、県内食品産業の中核人材を育成する土佐FBCの受講生を募集している。

 物部キャンパスなどで開く夜間授業を中心とした年間121時間の講義を通じ、食品加工やマーケティングなどを学ぶ。「食の6次産業化プロデューサー」のレベル1~3の取得にも対応している。受講料は20万円で補助制度があるほか、部分受講コースもある。

 4月24日締め切り。問い合わせ、申し込みは高知大学内の土佐FBC企画運営室(088・864・5158)へ。

カテゴリー: 政治・経済高知中央


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