2020.03.03 08:39

新型コロナウイルス高知県内「市中感染」の恐れ 経路特定できず

県内3人目の感染者確認を受け、記者会見する浜田知事ら(2日午後9時ごろ、県庁)
県内3人目の感染者確認を受け、記者会見する浜田知事ら(2日午後9時ごろ、県庁)
 高知県内の新型コロナウイルス感染は2日、より深刻さを増した。感染が確認された女性看護師とその友人の病院職員が高知市内で接触したのは2月14日。これは感染者が相次いだ大阪市のライブの前日であり、看護師は大阪に行く前から県内で感染していたとみられる。浜田省司知事は2日の記者会見で「より早い時点で県内にウイルスが入り込んでいた可能性が高い」と指摘。県内で感染経路が特定できない「市中感染」が起きていた恐れもある。

 高知県などによると、看護師は13日に喉の痛みを覚えたが、15~16日の大阪旅行の後、17日にいったん回復。2月は大阪以外に県外に出掛けていないことなどから、県側にはこんな推測があった。

 〈看護師は風邪などで免疫力が落ちた後、人の往来が多い大阪へ出向き、密閉空間のライブで新型肺炎に感染。高知に帰った後に発症したのではないか〉

 15日に同じライブ会場にいた複数の人が感染していたほか、大阪から高知に帰った後に看護師と同居する母親が発症したことも、推測の材料になっていた。

 しかし、3月2日になって感染が判明した病院職員が、看護師と接触したのは2月14日だけ。高知市保健所の豊田誠所長は「一般的に感染症は症状が先に出た人を感染源と捉える」として、看護師から病院職員に感染した可能性が高いと説明する。

 潜伏期間が1~14日間ということを踏まえると、看護師が発症した13日以前には既にウイルスが県内にあったと考えられる。

 大阪でないとなると看護師はいつどこで誰から感染したのか―。県と高知市は勤務先などの濃厚接触者の健康調査を進めているが、感染経路が把握できるかは見通せない。

 浜田知事は「これまでは(看護師が大阪から高知に帰った後の)川下を追跡することで足りたが、川上をたどる作業も必要になり、非常に厳しい。県民により注意するようお願いせざるを得ない」と話した。(報道部取材班)

大阪で新たに2人 ライブハウスに関連
 大阪府は2日、府内在住の50代男性と40代女性が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも高知市の30代女性看護師ら複数の感染者が確認された大阪市都島区のライブハウス「Arc」と関連があるという。

 大阪府の40代女性は16日にこのライブハウスに出掛けていた。看護師が訪れたのは15日だが、15日にその場にいて感染したライブ関係者の40代男性2人は16日にもライブハウスにいた。新たに感染が確認された50代男性は、40代女性やライブ関係者の男性と接触があったという。

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カテゴリー: 社会新型コロナウイルス社会

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