2020.02.27 08:45

首相要請受け、コロナで高知県内行事続々中止 漫画家大会議も

大勢の見物客でにぎわう南国土佐皿鉢祭(2018年3月、高知市の大橋通商店街)
大勢の見物客でにぎわう南国土佐皿鉢祭(2018年3月、高知市の大橋通商店街)
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、高知県内でもイベントの中止が相次いでいる。2月26日、政府の対策本部会合で安倍晋三首相が「多数が集まる全国的なスポーツや文化イベントは今後2週間の中止や延期」を要請したことを受け、3月7、8日に高知市で開催予定だった「第6回全国漫画家大会議inまんが王国・土佐」の中止が決まるなど影響は広がっている。

 全国漫画家大会議は、著名な漫画家や声優を招いてトークショーや漫画教室を行うイベントで、昨年は約5千人が来場した。主催する高知県や企業などは25日の総会で、県内で感染例が出ていないことも踏まえ、飲食ブースを設けないなどの対策を取った上で開催する方針を示していた。

 しかし26日昼の首相の発言を受け、急きょ県庁内で協議し、中止を決定。高知県まんが王国土佐推進課の担当者は「徳島でも感染例が出ており、県外から大勢が来ることも考えると、中止は残念だが、仕方ない」と話す。

 県内ではここ数日で、「土佐の『おきゃく』2020」をはじめ、イベント中止の決定が増え始めた。26日には、高知市で3月8日に予定していた「南国土佐皿鉢祭」や、高知城歴史博物館が開館3周年で企画した「城博の日」(3月7、8日)が中止を発表。中央公園で開催していた「高知ラーメンまつり2020」も2月26日で終了することを決めた。

 スポーツ大会にも影響が及んできた。約2400人の児童が参加予定だった「第37回サニーマート・S&B杯 ちびっ子健康マラソン大会」(3月15日、春野総合運動公園)▽高知県中体連軟式野球部の「やきゅうであそぼう!」(3月1日、よこなみアリーナ)▽高知県卓球協会の「高知家卓球フェスティバル2020」(3月15日、県民体育館)などの中止が決まった。

 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは、3月末まで全国で合同企業説明会を取りやめ、高知市のかるぽーとで3月4日に予定していた説明会も中止に。高知市内の一部の子ども食堂も3月末まで休止する。講演会や県外企業の研修会など大小の行事が中止になっている。

 準備を進めてきた主催団体や既にチケット販売を始めている公演主催者の悩みは深い。ある文化施設関係者は「公演は多くの人が関わり、中止は経済的ダメージが大きい。自粛が続けば、食べていけなくなる人が出てくる。状況も日々変わり、(開催か中止か)判断が難しい」、別の主催者は「首相の要請発言も突然で、対応が定まっていない印象。『今後2週間』も期間はそれで十分なのか」と戸惑いを口にする。

 3月に高知市でイベントを予定する50代男性は「県内で感染例はなく、対策をした上で開催する予定でいる。ただ、万一の責任も考えてしまう。中止が増えれば『この状況でやるのか』という批判も出るだろう。非常に悩ましい」と話した。

関連記事

もっと見る

カテゴリー: 社会新型コロナウイルス社会

ページトップへ