2020.02.26 10:50

ワクドキ!こうち総文(2)


 7月31~8月6日、高知県で初めて開かれる全国高校総合文化祭「2020こうち総文」。高知新聞では、毎月第4水曜日に特集ページ「ワクドキ!こうち総文」を掲載し、開催23部門の部員と、大会の企画運営を担う生徒実行委員の奮闘ぶりを紹介しています。

 今回は、海外から参加する3カ国の高校生をおもてなしする国際交流委員会と、郷土芸能部門、弁論部門、演劇部門の3部門をピックアップしました。(「こうち総文」取材班)


海外から高知を訪れる45人の高校生を迎える国際交流委員会のメンバー
 総文は日本中の高校生だけでなく、海外の生徒も参加します。

 文化を通して親交を深めるためで、こうち総文にはオーストラリア、シンガポール、韓国の高校生45人が、総合開会式で伝統舞踊や音楽を披露します。

 そんな海外勢をサポートするのが、生徒実行委員会の国際交流委員たち。開会式前に開く歓迎レセプションや交流会を企画運営し、生徒をもてなします。

 活動は2018年の夏から開始。メンバーが韓国を訪れて異国の人と文化に触れながら、おもてなしの心を学びました。昨夏には韓国の高校生を高知に招待。1年前イベントに出演してもらい、交流しました。

 今年はいよいよ開催年。メンバーは月に1回程度集まり、参加国の文化や語学を学びながら、事前交流のために贈るメッセージブックを制作しました。大会時の企画案も出し合っていて、高知にまつわるクイズ大会や、よさこい鳴子踊りといったアイデアを話し合っています。

 委員長の中村高校2年、中屋李香(りこ)さん(17)は、「言葉の壁を越えて、世界の人とつながりたい。また高知に来たいって思ってもらえるように頑張ります」。

 高知での最高のおもてなしに向けて、精いっぱい準備を進めています。
英会話のお勉強!
2019年夏、高知市にて
メッセージブックを制作中


 
練習場を駆け回って太鼓を打ち鳴らす部員たち。「魅せる太鼓」がモットーです
夢の国立劇場へ全力
 和太鼓と、神楽などの伝承芸能の2部門で大会を開く郷土芸能部門。上位4校に与えられる優秀校公演(8月29、30日、東京・国立劇場)の出演権を懸け、高知県からは追手前高校吾北分校、梼原高校、明徳義塾高校が出場します。

 その一校、明徳義塾高校の和太鼓部の練習場。ドドン、トントン、ドンドンドン…。リズミカルに太鼓を響かせながら、練習場を駆け回る部員たち。今は中学生や短期留学生を含めた13人で、けいこに励んでいます。

 3年生が引退し、1月に新チームになった和太鼓部を引っ張るのは、キャプテンに当たる「打頭(うちがしら)」の2年、高橋美津帆さん(17)。他の2年生とともに音色や動きをチェックし、アドバイスを送ります。

 「中学時代、先輩の手伝いとして見て以来」という総文には初めての出場。目標はずばり、同校がまだ立ったことがないという国立劇場の舞台だそう。「総文の会場は、定期演奏会でよく使っている須崎市文化会館。全力で満足いく演奏をして、東京に行きたい」

 夢の舞台へ、最大のチャンスを手にした和太鼓部。汗だくになりながらのけいこが、夏まで毎日続きます。

 
1月の200日前イベントで演劇を披露。実は、ほぼ台本なしのアドリブでした
最高の劇を全員で追求
 東日本大震災を機に、幼いころ高知に引っ越してきた女子高生と、将来に不安を持つ担任の先生が中心の物語。もがきながら、2人は仲間とともに自分と向き合っていく―。

 土佐女子高校演劇部が取り組んでいる劇の演目です。昨年の高知県高校演劇コンクールで最優秀に輝き、こうち総文出場を決めました。

 顧問の先生が以前作った脚本を、生徒たちが大会用にリメイク。「今の高校生の悩みって?」「こんな時、自分たちならどう感じるだろう」。リアルさを追求し、人物設定を見つめ直したそうです。

 「脚本や演出は、誰かに任せっきりにせず、全員で話し合うことを大切にしています」と、部長の西村彩那さん(17)。

 部員によって演技の経験が異なる中、学年の差を気にせず、細かな点でも意見を出し合い、一緒に劇を作り上げてきたといいます。

 「出場が決まった瞬間、みんな大号泣でした。もう一度この劇を演じられるチャンスを無駄にせず、悔いなく楽しみたい!」

 高知県大会では、本番直前にせりふを変えたそう。チーム一丸となって、最高の劇を追い求めています。

 
8日、室戸市でのプレ大会。家族や仲間への思い、古里への愛情などが語られました
大会成功へ有志奮闘
 弁論は、1人6~7分で考えを伝える“言葉のバトル”。問題意識や分かりやすい言葉、明確な結論といった「論旨」で100点中60点分、抑揚や自然な身ぶり手ぶりなどの「表現」で40点分が審査されるコンテストです。

 一般的には高校の弁論部による大会ですが、高知県内の高校には弁論部がありません。こうち総文では、出場する弁士も、運営スタッフとなる部門の生徒実行委員も、普段は別の部活動などに所属している有志の生徒です。

 委員長の室戸高校1年、川島七海さん(16)もその一人。運動部の傍らで弁論部門にも携わり、2019年夏のさが総文も視察。「同じ高校生が強い言葉で思いを訴えていて感動し、大会の規模とスタッフの丁寧なおもてなしに驚きました」と、刺激を受けたそう。

 2月8日、室戸市で開かれたプレ大会は、室戸高校、安芸桜ケ丘高校の2校の生徒で運営。無事大会を終えましたが、川島さんは「もう少し多くの人に来てほしかった」と残念そう。「大勢の人に高校生の思いを聞いてもらえるよう、もっともっとPRします!」。大会の成功に向け、一層の奮闘を誓っていました。

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カテゴリー: 教育こうち総文教育


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