2020.02.16 08:43

高知の里見さん東京五輪審判に ビーチバレー、2大会連続

スイスでのメジャーシリーズ準決勝で主審を務める里見真理子さん (2019年7月14日)
スイスでのメジャーシリーズ準決勝で主審を務める里見真理子さん (2019年7月14日)
国内唯一選出「母国での笛 幸せ」
 2016年リオデジャネイロ五輪のビーチバレー競技で審判を務めた里見真理子さん(53)=高知市=が、2大会連続となる東京五輪の審判に選ばれた。国際バレーボール連盟が15日までに明らかにした。世界選手権やアジア大会など、豊富な国際経験を買われ、日本からただ一人の選出。「母国の五輪で笛を吹けるのは幸せ」と喜びをかみしめている。
 
東京五輪プレ大会を兼ねたワールドツアー東京大会の審判団。中央が里見さん(同年7月28日、東京・潮風公園)
東京五輪プレ大会を兼ねたワールドツアー東京大会の審判団。中央が里見さん(同年7月28日、東京・潮風公園)
 岡山市出身。西部中、西高でインドアのバレーボールを経験し、1992年に転向。97年の大阪国体を最後に現役を引退し、2004年に日本女性で初めて国際審判員試験に合格。日本バレーボール協会規則部員、日本ビーチバレーボール連盟審判部副委員長も務める。
 
 日本人初の審判に選ばれた15年の世界選手権や、インドアを含めて日本女性初の審判となったリオ五輪など、日本人未到の国際審判の舞台を切り開いてきた先駆者の一人。昨年も国内大会の審判長を務めながら、海外208試合をジャッジして研さんを積んできた。
 
 審判にとって五輪への大きな関門は、奇数年開催の世界選手権。笛を吹いた審判の7割ほどが五輪の16枠を射止める「登竜門」とされる。昨年6月のドイツ・ハンブルク大会の審判割り当てを見て初めて、東京が現実味を帯びてきたという。
 
 「海外の審判仲間が『絶対、東京』『おめでとう』って。まだ早いって言ったんですけどね」
 
 原点は、応援に行った00年シドニー五輪だ。日本人審判の毅然(きぜん)としたジャッジに感動し、「頑張れば五輪に間に合う」。55歳定年の国際審判を志した。13年には東京開催が決定。「一生に一度の舞台に心が震えた。東京が目標にできたからこそ、リオにも届いたと思うんです」と振り返る。
 
 リオの女子準々決勝副審、昨年の世界選手権女子決勝副審…。東京五輪決勝の主審も見える位置まで上ってきたが、日本の選手の試合を日本の審判はジャッジできない。「日本が決勝に進んでも、笛を吹けないのが一番残念ですね」と本音ものぞかせる。
 
 7月25日~8月8日までの期間中、会場は1コートだけ。リオで始まった「ビデオチャレンジシステム」の専用レフェリーも加わる。より厳しい目線が注がれる舞台になりそうだが、「選手の技術向上に伴い、人の目で追えないプレーも増えている」と里見さん。「選手が納得して最高の力を出せるよう、有効に活用してくれれば」と話す。
 
 国内審判がスコアラーやラインジャッジを担当する東京五輪は、「日本審判団のレベルアップの好機」とも。「どの舞台もやることは同じ。平常心で、素早く正確に。私のジャッジが少しでも参考になれば」と、後進の育成にも思いをはせた。(横田宰成)

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カテゴリー: スポーツ東京五輪スポーツ高知中央

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