2020.02.14 08:39

隈研吾さんの建築生かせ 梼原町の施設巡りガイド開始へ

建築群の写真や平面図を飾る「雲の上のギャラリー」。今後、映像資料や模型を充実させる(梼原町太郎川)
建築群の写真や平面図を飾る「雲の上のギャラリー」。今後、映像資料や模型を充実させる(梼原町太郎川)
長年の交流PR
 新しい国立競技場を設計した建築家の隈研吾さん(65)と長年の交流を続ける高知県高岡郡梼原町には、隈さんが設計を手掛けた6施設がある。梼原町は、こうした資源を生かそうと4月から、建築巡りの観光客向けガイドをスタート。合わせて、隈さんのインタビュー映像や関連資料を展示するスペースを設け、ファンの期待に応えていく。
 
図書館と複合福祉施設の落成式であいさつする隈研吾さん(2018年3月、梼原町梼原)
図書館と複合福祉施設の落成式であいさつする隈研吾さん(2018年3月、梼原町梼原)
 梼原町内には、隈さんがデザインした「雲の上のホテル・レストラン」や梼原町役場、「雲の上の図書館」などがある。いずれも杉やヒノキなどの地元産材を多用した特色ある建物ばかりだ。隈さんが「時の人」となったことで、より注目を集めるように。国内はもちろん、アジア圏からも個人や団体客が、施設の見学に訪れており、2月上旬に図書館を熱心に見て回っていた韓国の男子学生(22)は「すごく心地良い空間」とたたえた。一方で、「なぜここに建てたのだろう?」とも。
 
 隈さんは1987年、梼原町の木造芝居小屋「ゆすはら座」の保存運動に携わり、「細い柱であんなに大きな空間をつくっていて、すてきだ」と感銘を受けたという。役場との交流から町の建築を手掛け、2016年に来町した際は「木を大事にして生きるということが私の建築の哲学のベースで、それを教わったのは梼原と言っても過言じゃありません」と語っていた。
 
 ただ町には、こうしたつながりを伝える仕組みがなく、「歯がゆい思いがあった」(梼原町産業振興課)。そこで2019年度から、交流の歴史を伝えるガイドの養成や、「雲の上のギャラリー」内に新たに構える隈研吾ミュージアムについて、約3千万円をかけて準備を進めてきた。
 
 ガイド(有料)は、「建築案内人」として各施設を回り、町とのつながりや建築物の特色などを伝える。雲の上のギャラリーでは、隈さんに町内施設への思いなどを語ってもらった独自の映像を流すほか、建築物の模型などを展示する。
 
 ともに4月18日に稼働の予定で、当日の式典には隈さんも出席する。
 
 梼原町産業振興課は「見学者らファンを、やっとおもてなしできる体制になる。宿泊して滞在し、町のよさを知ってもらいたい」と意気込んでいる。(早川健)

カテゴリー: 主要社会高幡


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