2020.02.04 08:39

四万十市をワサビの里に 4種が収穫期 見た目も風味も上々

四万十市が栽培したワサビ
四万十市が栽培したワサビ
 ワサビの産地化を目指す高知県四万十市が2年前に植えたワサビが収穫期を迎え、このほど関係者らが試食した。4種類とも見た目や風味は上々。中平正宏市長は「どの品種を栽培していくかを含め、普及に向けた検討を重ねたい」と話している。

 四万十市が栽培しているのは、水を多用して根を太らせる「沢ワサビ」で、富士山から湧き水が注ぐ静岡県御殿場市が一大産地。生育には豊富かつ、夏場でも冷たい水が必要で、四国では産地化の成功事例がないという。

 四万十市は、地下水をくみ上げてワサビの根元に掛け続ける技術を新潟県の企業から導入。四万十市間崎に建設したハウス内に2017年12月に1840本を植え付けた。総事業費は約2600万円で、国の補助を活用している。

 「四万十市わさび栽培協議会」(会長=中平正宏市長)から栽培を委託されている、四万十市中村野菜価格安定基金協会の山本官(つかさ)・事務局長(63)によると、夏場の高温対策などに苦労したが、おおむね順調に生育。辛味が特徴の「正緑(まさみどり)」「グリーンサム」、風味が良く値段が高いとされる「真妻(まづま)」「天城にしき」を、昨年10月中旬から収穫している。

 1月31日に四万十市内で開かれたお披露目会では、それぞれのワサビを使った「マヨネーズサンド」「茶漬け」など5品が出され、県職員、地元住民、飲食店関係者らが試食した。

 四万十市に駐在するANA総研研究員の宮川昌美さん(51)は「使い方で楽しみが広がりそう」。料理を作った四万十市中村小姓町の居酒屋「常連」の北川辰彦さん(67)は「茎や葉も料理できそう。高知にはワサビの文化がないから価格を抑えれば普及するのでは」と話す。

 四万十市農林水産課は「四国ではできないと言われていたが、まずまずの出来」。今後、東京の豊洲市場の関係者にも意見を聞くといい、「四万十の冠の付くワサビの特産化を実現したい」と熱を込めた。 (西村大典)

カテゴリー: 社会幡多

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