2020.02.02 08:44

アユもう遡上、高知・物部川 暖冬影響か異例の1月

5センチほどに育ったアユ。たくましく遡上を始めた(1月31日、物部川の河口=物部川漁協提供)
5センチほどに育ったアユ。たくましく遡上を始めた(1月31日、物部川の河口=物部川漁協提供)
 アユ、もう遡上―。例年なら早くても2月中旬以降に確認されるアユの遡上が、物部川では1月下旬に始まっている。物部川漁協(松浦秀俊組合長)が特別採捕をして確認したケースでは、これまでで最も早い遡上。同漁協などは「暖冬の影響もありそうだ」と話している。

 同漁協によると1月中旬ごろから、「アユが上がりゆう」と地元漁師から目撃情報が寄せられるようになったため、31日に河口部で特別採捕を実施。体長約5センチ、重さ1グラム強の稚魚が千匹単位で群れをなして次々と遡上していることを確認した。

 水面漁業センターの研究員も「1月というのは聞いたことがない」と驚くほど早い遡上。その要因として松浦組合長は、11月に生まれた稚魚の成育が良好▽海水温が2月中下旬並みに10度以上ある▽川に適度な水量がある―ことなど、遡上に適した条件が重なったためではないかと推測する。

 一方、「早いからといって、漁解禁時の資源量が確保される訳ではない」と強調。今後、雨による濁水が長期化すれば稚魚が死んでしまうこともある。川床を掘って川の流れを良くする工事が下流部で行われており、遡上への影響を警戒している。

 松浦組合長は、順調な遡上を期待するとともに、「小さいアユがたくましく川を上がる姿は感動もの。ぜひ見てほしい」。好天で風がない日には、高知龍馬空港近くのトリム広場南側の河口部などから、群れをなして遡上する姿が見られるという。(竹内将史)

カテゴリー: 社会香長

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