2020.01.22 09:51

ワクドキ!こうち総文(1)

 全国高校総合文化祭「2020こうち総文」が2020年7月31日~8月6日、高知県で初めて開かれます。文化部系23部門の大会が一斉に開かれる、高校文化部最大の祭典。高知開催は47年に1度とあって、大会の企画運営を担う生徒実行委員会の高校生たちは「ワクワクドキドキの総文に」と張り切り、大会のPRや準備に奔走しています。
 
 高知新聞では7月までの毎月第4水曜日に、特集「ワクドキ!こうち総文」を掲載します。23部門の部員たち、六つの小委員会がある生徒実行委員たちの活動ぶりを順次紹介します。1回目の今月は、広報デザイン委員会、新聞部門、器楽・管弦楽部門、特別支援学校部門です。

「土佐なる子」の素顔に迫る
 「一度見たら忘れられない、インパクトがあるキャラクターです!」
 こうち総文のマスコットキャラクター「土佐なる子」について語ってくれたのは、生徒実行委員会・広報デザイン委員会のメンバーたち。役割は、土佐なる子を使ってのプロモーションで、これまでLINEスタンプのほか、クリアファイルやTシャツなど、数多くのグッズを手掛けてきました。

 本大会に向けて催しているPRイベントでも活躍。土佐なる子の缶バッジ製作ブースを開設し、来場客を楽しませています。自由に選べるバッジの絵柄の中には、オリジナルをアレンジしてメンバーが描いた土佐なる子も。パステルカラーの柔らかいタッチで、かわいさ倍増です。

 今後も新しいグッズを続々と展開する予定で、委員長の土佐女子高校2年、橋田百菜さん(17)は「これからはもっと動きを増やしたデザインを考え、かわいらしさや親しみやすさといった、なる子の魅力を引き出していきたい」のだそう。

 「グッズは本大会が終わっても形として残るものなので。できるだけ多くの人に、なる子や総文への興味を持ってもらえるよう、頑張ります!」

 
5日、竹林寺で取材する新聞部門の生徒たち。本大会のリサーチを着々と進めています
5日、竹林寺で取材する新聞部門の生徒たち。本大会のリサーチを着々と進めています

広まれ!高知の魅力
 例年の大会で、新聞部門は開催地での取材活動がメイン。こうち総文でも、全国から集まった新聞部員がチームを組み、高知市内や香美市、香南市、高岡郡日高村など八つのコースで、高知ならではの魅力的な観光スポットや文化施設、事業所や工房などを訪ねます。
 
 この取材先選定に向け、新聞部門は4年以上前から合同取材を行い、県内各地をリサーチしています。今月5日にも高知市五台山の竹林寺などを訪れ、本番を想定したスケジュールで活動。コース設定の最終チェックに当たりました。

 「総文では各部門で多彩なおもてなしがされると思いますが…」と切り出したのは、部門の生徒実行委員長を務める追手前高2年、瀧下一平さん(17)。
 
 「新聞部門はそれだけじゃない。取材に参加した全国の新聞部員は大会後、自分たちの学校で総文での体験を記事に書き、新聞を発行します。つまり、全国の新聞部員が、高知の魅力や文化を広める発信役になってくれるんです」
 
 全国の高校生との交流会では、よさこい鳴子踊りの体験も計画するなど、さまざまな魅力を味わってもらえるよう、知恵を絞る新聞部員たち。「食いつくネタ」をどれだけ盛り込めるか!?
 

 
練習に励む部員たち。「ハンドベルの落ち着いたきれいな音色を聴いてほしい」
練習に励む部員たち。「ハンドベルの落ち着いたきれいな音色を聴いてほしい」
ハンドベルも奮闘中
 全国から約2万人の高校文化部員が集う総文。しかし、すべての部が十分な部員数で活動できているわけではありません。少数精鋭で奮闘している部もたくさんあります。
 
 多くの高校が参加する器楽・管弦楽部門の、清和女子高校ハンドベル部もその一つ。キリスト教の教えを土台とする学校ならではの部活動ですが、現在の部員はわずか3人。本大会には高知県内4校の合同楽団「皿鉢オーケストラ」としてのみ出演します。

 バイオリン、ギター、マンドリンなどの弦楽器にハンドベルという異色の編成。高知県内勢の総力を結集する楽団とあって、ハンドベル部員の思い入れもひとしおですが、「2オクターブの曲は8人編成が基本」と顧問の先生。5人足りません。そこで3人は、各自が担当するベルを増やし、1人が2人分、3人分の音を奏でることで補っています。
 
 部長の石村姫菜さん(17)は「たくさんのベルを持ち替えるのは、やっぱり難しい。もう少し部員がいれば…という気持ちは、正直ありますね」。
 
 それでも―。「そんな悔しい思いも緊張もひっくるめて、オケの演奏に全力を注ぎたい」。3人が心を一つに合わせ、大舞台でメロディーを奏でます。
 
 
 
2019年12月に開催されたプレ大会での合同発表。バルーンが飛び交うステージで、大会テーマソング「繋ぐ」を11校で合唱しました
2019年12月に開催されたプレ大会での合同発表。バルーンが飛び交うステージで、大会テーマソング「繋ぐ」を11校で合唱しました
「笑顔の皿鉢」どうぞ
 全国の高校生が集う総文で唯一、参加者の大半が開催地勢なのが特別支援学校部門。個々の特性に合わせ日々学び、文化活動に打ち込む地元の生徒たちの頑張りを知ってもらおうと、例年この形で取り組んでいます。
 
 こうち総文でも、高知県内の特別支援学校全16校(分校含む)が参加。劇やダンスなどのステージ発表、絵画や工芸品といった創作物の展示、農産物や木工品などの販売を行います。
 
 この部門の生徒が少ない高知県では、「高等部(高校生の年齢の生徒)にこだわらない」のも特徴。各校の小学部や中学部の児童生徒も一緒になって、多彩な活動を紹介します。
 
 その目玉に計画しているのが、参加校の合同発表。2019年12月の部門プレ大会でも、11校の児童生徒で大会テーマソング「繋(つな)ぐ」を披露。大きな拍手を浴びました。

 部門の生徒実行委員長、佐竹祐さん(17)=高知市立高知特別支援学校高等部2年=は、「プレ大会では皆が楽しく発表できた」とにっこり。「本大会では、部門名を書いたのぼり旗を、会場を取り囲むぐらいたくさん立てて、多くの人に来てほしい」
 
 テーマに掲げる「笑顔の皿鉢でおもてなし」の実現へ、着々と準備が進んでいます。

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カテゴリー: 教育こうち総文教育


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