2020.01.20 08:36

最優秀の教育長賞に大用中学校 学校新聞づくりコンクール

教育長賞を受賞し、笑顔を見せる大用中の(左から)坂本春菜さん、伊勢脇将生さん、伊勢脇結愛さん(19日午後、高知市のオーテピア)
 2019年度の「学校新聞づくりコンクール」(高知県教育委員会主催、高知新聞社共催)の2次審査に当たるコンクール大会が19日、高知市追手筋2丁目のオーテピアで開かれ、最優秀の教育長賞に大用中学校(四万十市)、高知新聞社長賞に北川小学校(安芸郡北川村)が選ばれた。

 高知県内の小中学校を対象に開催。7回目となった今回は過去最多の99校が参加し、5216点の新聞が制作された。大会では、1次審査を通過した15作品を手掛けた児童生徒40人が、新聞づくりでの工夫や苦労、記事に込めたメッセージなどを、映像や寸劇などを交えて発表した。

 15作品は、防災や環境問題、地域の活性化といった各校ごとのテーマに沿って、現状分析や課題解決に向けた提案、地域住民との交流などをつづった多彩な内容。教育機関や高知新聞社の関係者ら5人の審査員は、新聞の企画力や構成力などのほか、この日の発表ぶりも加味し、各賞を決めた。

 教育長賞に輝いた大用中学校3年生3人の新聞は、南海トラフ地震発生に備えた減災対策がテーマ。住民への意識調査で地域が抱える課題を明らかにする一方、新聞スリッパづくりや保育所での防災ゲームを通じ、地域に防災知識を広める実践活動をリポートした。メンバーの伊勢脇将生さん(15)は「めっちゃ、うれしい。校内の審査会でのアドバイスを参考に、文字数を減らし、実践活動を多く盛り込むなど書き直したかいがあった」と喜んでいた。

 高知新聞社長賞の北川小学校2年のグループは、遊具などがない村内の公園で遊ぶ楽しさを表現。写真の配置や、「なんにもない新聞」との見出しで読み手を引きつけた点が評価された。

 このほか、金賞に能津小学校1・2年(高岡郡日高村)、秦小学校6年(高知市)、朝倉中学校2年(高知市)の各グループと、川登小学校4年の福田成里さん(四万十市)、審査員特別賞に大栃小学校6年(香美市)のグループが選ばれた。(岡林知永)

◆ 入 賞 作 品(クリックで拡大します)

教 育 長 賞  大用中3年 「地域防災―グループ―」









高知新聞社長賞  北川小2年 「ゆずっ子チーム」









金賞 能津小1・2年 「だいすき のうづ」









金賞 川登小4年 福田成里









金賞 秦小6年 「秦防災隊」









金賞 朝倉中2年 「朝倉中生徒会」









審査員特別賞 大栃小6年 「物部っ子7」









 その他の特選のグループは次の通り。

 土佐清水市足摺岬小2年「みさきっ子」
 香美市香長小3年「ほたる見つけたい」
 四万十町東又小4年「ぼうさい学習チーム」
 黒潮町南郷小4年「南GO」
 土佐市蓮池小5年「仁淀川」
 四万十市中村小6年「商店街 I LOVE YOU」
 宿毛市小筑紫小6年「宿毛湾守り隊」
 日高村日高中3年「HIDAKA Discovery」


◆審査評◆
読者意識し高レベル
審査委員長  鍵山絹江(県教育文化祭事務局長)


 コンクールとして順位を付けなければならないのが難しいほど、レベルの高い作品ぞろいだった。紙面構成は一様に優れていて、レイアウトや見出しなどをしっかり勉強していることがうかがえた。

 また、どの作品も読み手の立場を強く意識していて、記事や紙面にくっきりと表れていた。授業での学習内容が年々充実しているということだろう。

 教育長賞の大用中。最も評価されたポイントは、防災の知識に基づいて記事を書くだけでなく、実際に行動を起こしていた点。紙面も、一度仕上げた新聞から文章量を減らし、デザインし直した効果もあって、非常に読みやすかった。

 高知新聞社長賞の北川小「なんにもない新聞」は、意表を突いた新聞名に、まず心を引きつけられた。4枚並べた写真が、起承転結のように物語化していたのが見事だった。

 金賞の能津小は、支えてくれている地域への「ありがとう」という思いが強く伝わってきた。川登小は、お散歩の中でさまざまなことを観察できていて、筆者の感性の豊かさ、繊細さが感じられた。

 秦小は、正確なデータに加えて自分たちが体を使った実験などを根拠としていて、納得できる内容だった。朝倉中は、基礎情報や調査の結果といった新聞に必要な要素を、バランスよく紙面にまとめていた。

 金賞と甲乙付けがたく、審査員特別賞とした大栃小。鹿の解体の様子、外国人へのインタビューなど、小学生としては抜群に多角的な取材ができていた。

 全体的に気になった点は、インターネットのホームページなどを情報源とすることが多くなっている中で、一つのホームページの記述だけに頼ってはいないか、ということ。ページによって書いている内容が異なる場合もあるので、いくつかのページを見比べた上で参考にしてほしい。(談)

カテゴリー: 教育学校新聞コンクールNIE

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