2020.01.08 08:42

高知放送「ワイドFM」開始 県中部対象2/10から本放送

 高知放送は7日、県中部を対象エリアに、AMラジオ番組をFMの周波数で流す「FM補完放送(ワイドFM)」の試験放送を開始した。周波数90・8メガヘルツで、放送免許に基づく本放送は2月10日からを予定。難聴エリアを解消し、ノイズの少ないクリアな音で番組を提供する。
 
 ワイドFMは、難聴の解消や災害時の放送継続のために必要性が認められる場合に開設できる。総務省が制度化した2014年以降、全国で開設が進み、民間AMラジオ局47社のうち44社が既に開設している。
 
 高知放送は、建物の増加や電子機器の影響でAMラジオが受信しにくくなる「都市型難聴」の解消などのため開設を申請し、2019年6月に総務省から予備免許を受けていた。高知放送の高知市内のAMラジオ送信所は津波浸水予想地区の大津地区にあり、被災した場合の放送継続手段にもなる。
 
 ワイドFM局は、テレビの親局と同じ烏帽子山送信所(高知市)に開局。放送区域は、県中部の12市町村(山間部などは除く=図参照)で、県内世帯の65%に当たる約20万8千世帯をカバーする。聴取には90メガヘルツ以上の周波数に対応したラジオが必要で、放送内容はAMと同じ。
 
 AM放送は電波が遠方まで伝わるが、ビル内などでは受信しにくく、送信施設も広い平地が必要。FM放送は音質が良く、屋内でも受信しやすい上、比較的簡単な送信設備で済むが、電波の到達範囲が狭い。ワイドFMが全国に広がる中、日本民間放送連盟は経営的な理由で、希望する局はAMをFMに一本化できるよう総務省に求めている。(小笠原敏浩)

カテゴリー: 政治・経済高知中央

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