2019.12.27 08:40

ウッドデザイン特別賞受賞 四万十町の美馬旅館「木のホテル」

「ウッドデザイン賞」の特別賞に選ばれた「美馬旅館はなれ 木のホテル」と美馬勇作館主(四万十町本町)
「ウッドデザイン賞」の特別賞に選ばれた「美馬旅館はなれ 木のホテル」と美馬勇作館主(四万十町本町)
高知県内4施設も入賞
 木材の良さや価値を再発見できる製品や取り組みを表彰する「ウッドデザイン賞」のソーシャルデザイン部門特別賞(木のおもてなし賞)に、高知県高岡郡四万十町本町の「美馬旅館はなれ 木のホテル」が選ばれた。 

 国土緑化推進機構などの主催。今年で5回目となる賞には、全国各地から413点の応募があった。最優秀賞は三菱地所、竹中工務店など4社の「日本初となる中高層木造ハイブリッド建築を実現する技術の実証」。ほかに優秀賞9点、奨励賞15点、特別賞4点と入賞197点が選ばれている。

 「建築設計群 無垢(むく)」(高知市)が設計した「美馬旅館はなれ 木のホテル」は、柱や壁などのほかベッドや家具類まで、四万十町森林組合の集成材や四万十ヒノキにこだわり抜いた。

 強度の問題から木造建築は大きな開口部が取りにくいが、県内で開発された「木質壁ラーメン構造」で強度を確保。大きな窓で開放的な造りになっている。

 土佐漆喰(しっくい)や土佐和紙を使った白い壁で四万十ヒノキの薄いピンクなど木の色を引き立てていることや、遍路道になっている古い町並みに溶け込んでいることも評価された。

 美馬旅館の美馬勇作館主は「地元の木材を使ってというお願いは特にしていないが、あうんの呼吸でやってくれた」と喜ぶ。「無垢」の担当者も「四万十町の観光の起点にしたいという美馬旅館さんの思いを酌んで、地元の木にこだわった」と振り返った。

 高知県ではこのほか、ハートフルデザイン部門で香南市総合子育て支援センター「にこなん」と、安芸市の山のくじら舎の「おふろでちゃぷちゃぷ」、ライフスタイルデザイン部門で安芸郡北川村の小規模多機能施設「ゆずの花」と、香南市のアイビーログ工房の「サムライキャンパーki・co・rin」が入賞している。5日に東京都で表彰式が行われた。(井上太郎)

カテゴリー: 社会高幡

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