2019.12.21 08:40

龍馬の脇差し「備前長船勝光宗光」高知に里帰り 坂本家子孫が記念館に寄贈

龍馬記念館に寄贈された脇差し「備前長船勝光宗光」(高知市浦戸の同館)
龍馬記念館に寄贈された脇差し「備前長船勝光宗光」(高知市浦戸の同館)

 坂本龍馬の愛刀と伝わる脇差し「備前長船勝光宗光」が県立坂本龍馬記念館(高知市浦戸)にこのほど寄贈された。龍馬が青年期から所持していたとされ、きらびやかな刃文が特徴的な室町時代の刀で、同館は「美術品としての価値も高く、里帰りが実現できて良かった」と喜んでいる。

 脇差しは長さ52・3センチ。合作した備前長船(岡山県)の刀工、勝光、宗光の名と「永正二(1505)年八月吉日」の銘が入っている。刀身両面に「五大力菩薩(ぼさつ)」などと彫刻され、後年作られたさやに「阪(坂)本龍馬佩刀(はいとう)」と墨書きされている。

 同館によると、脇差しは暗殺時に龍馬が持っていた刀「陸奥守吉行」とともに遺品として、北海道に渡った坂本家の一族に伝わった。1916(大正5)年に京都で行われた龍馬遭難50年祭と29(昭和4)年に東京で開かれた土佐勤王志士遺墨展覧会で公開された際の記録が残っており、「幼時佩用」「龍馬ガ特ニ愛セシモノ也」と説明が添えられているという。

 今年9月、龍馬のおい、坂本直寛の北海道に住む子孫が「記念館で収蔵し、永く伝えてほしい」と同館に寄贈した。

 前田由紀枝学芸課長は「刀好きだった龍馬の原点になった史料。展示で活用していきたい」と話している。(楠瀬慶太)

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カテゴリー: 主要文化・芸能坂本龍馬高知中央文化

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