2019.12.03 08:34

検証・尾﨑県政 第3部 あの日あの時(3)

珍しく私服姿の尾﨑正直知事。若者主催のイベントに「カジュアルで」と招かれた(2009年4月18日、高知市内)
珍しく私服姿の尾﨑正直知事。若者主催のイベントに「カジュアルで」と招かれた(2009年4月18日、高知市内)
【素顔】職員動かした「熱」
 尾﨑県政をウオッチしてきた高知新聞の担当記者の座談会で、こぼれ話も交えながら振り返る。5回シリーズの3回目のテーマは「素顔」。

 尾﨑正直氏は感情をあらわにするタイプの知事だった。「素顔」「横顔」の観点で12年を振り返る。

<<担当記者座談会>>
「情」優先した判断も
【A】 尾﨑知事の人となりが分かるトピックで、印象に残っているものは?

■諦めない
【C】 やっぱり、就任後すぐに起こった南国市の児童虐待死事件の記者会見だ。亡くなった小5男児に思いをはせ、言葉が詰まり、目を潤ませた。

【B】 当時、知事の息子も小学生。父親の顔が出た。この光景は、後に続いた教育改革にも影響が及んだよ。「学力偏重」の方針に反発した現場も、知事の子どもを思う気持ち自体には響いていた。

【D】 津波対策で、いわゆる「潜水艦型シェルター」構想を初めて披露した時が忘れられない。一見、荒唐無稽にも映るアイデアを興奮気味にまくしたてて。

【B】 厳しい情報を出す時は対策もセットで、というのが知事のポリシー。この時は、高知に最大30メートル超の津波が来ると予測され、絶望的な状況だった。

【D】 それだけ思い悩んだということだろう。その後、横穴式シェルターに形を変えて実現させたのだから大したものだと思う。

【E】 基本的に諦めないよね。「中山間地の拠点に」と打ち出した集落活動センターを巡る、県議会でのトリアージ論議も記憶に残っている。

【D】 「中山間は広すぎるし、お金を入れても手遅れの場所もある。トリアージ、つまり『選択』が必要では」との質問に対して、「衰退の流れに任せない」と突っぱねた。

【C】 認めれば国の地方切り捨ての容認になる、との意識もあったと思う。

【A】 男気というか、硬派というか、義理人情を大事にするタイプだよね。

【E】 カラオケの十八番は「兄弟船」だし。

【C】 余談だが、最初の頃は、タレントとの絡みやメディアへの露出は嫌がっていた。吹っ切れたのは2012年ごろ、「リョーマの休日」のPRポスター向けに、龍馬のコスプレで女優と原付バイクに2人乗りしたあたりからじゃないか。...

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