2019.11.18 08:40

2019高知県知事選 志位氏、菅氏 与野党の対決激しく

 無所属新人の一騎打ちとなっている高知県知事選(24日投開票)は17日、野党統一候補の共産党県委員、松本顕治氏(35)と、与党が推薦する元総務官僚、浜田省司氏(56)=届け出順=の支援にそれぞれ政党幹部が高知を訪れた。与野党の攻防が激しさを増した。

「国に物申す県政をつくろう」と訴える共産党の志位和夫委員長(17日午後、高知市南はりまや町1丁目)
「国に物申す県政をつくろう」と訴える共産党の志位和夫委員長(17日午後、高知市南はりまや町1丁目)
共産党・志位氏 世直しの流れ起こす
 松本氏の支援に高知を訪れた共産党の志位和夫委員長は高知市内で演説し「野党共闘で勝利して、日本の世直しの流れを高知から起こしていこう」と訴えた。

 志位氏は、尾﨑県政を「安倍政権直結で悪い点があるが、一番悪いのは子どもを学力テスト偏重の教育に追い込んだことだ」と批判。教員が多忙化し、子どもと向き合えなくなっているとして、県独自の学力テスト廃止を公約に掲げる松本氏への支持を求めた。

 また首相が公費で主催する「桜を見る会」に、地元後援会員を招待していたことを「私物化だ」と非難。「消費税増税を押し付け、(日米貿易協定で)日本の農業を米国に売り渡そうとしている。自分の後援会のために血税を食い物にする政権に、審判を下そう」と述べた。

 また知事選の構図を「市民と野党の統一候補」対「自公丸抱えの天下り官僚候補」と指摘した上で「国の言いなりにならず、高知から物申す県政をつくろう」と呼び掛けた。

 この日は「桜を見る会」を追及してきた共産党の田村智子副委員長も高知を訪れた。「税金の私物化、政治の私物化に黙っているわけにはいかない。市民と野党の共闘こそ、腐りきった政治を変える一番の力になる」と訴えた。国民民主党の泉健太政調会長も土佐市の演説会でマイクを握った。

「安倍政権で経済は大きく変わった」とアピールする菅義偉官房長官(17日午後、高知市はりまや町1丁目)
「安倍政権で経済は大きく変わった」とアピールする菅義偉官房長官(17日午後、高知市はりまや町1丁目)
自民党・菅氏 安倍政権で雇用創出
 自民党の菅義偉官房長官は浜田氏の応援のため、高知市内2カ所で演説。「有効求人倍率は全国どこに行っても1倍。働くことのできる環境をつくることができた」と安倍政権下での雇用創出の成果を強調した。

 菅氏は、来月で第2次安倍政権発足から7年になることに触れ、「社会保障を充実させていくためにも、経済最優先で取り組んできた。間違いなく良くなっている」と述べた。

 「今、政権として一生懸命力を入れているのが、全世代型の社会保障制度の実現だ」と説明。10月からの消費税引き上げの財源を活用し、幼児教育・保育の無償化や低所得世帯の学生を対象にした高等教育無償化などを推進すると力を込めた。

 また、医療や介護、生活支援などのサービスを切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の構築に意欲を示し、「全国一律ではなく、地方の実情にあったシステムをつくるときに必要なのは、行政手腕の確かな県知事だ」と訴え、浜田氏の支持を呼び掛けた。(知事選取材班)

関連記事

もっと見る



ページトップへ