2019.11.13 08:35

土佐市大綱まつりを復活させた亡き商工会長に感謝 有志が11/16コンサート

大綱まつりに参加した森沢英世さん(中央)=2014年撮影、家族提供
大綱まつりに参加した森沢英世さん(中央)=2014年撮影、家族提供
 ありがとう、英世さん―。今年9月、胃がんのため74歳で亡くなった前土佐市商工会会長、森沢英世さん=高知県土佐市高岡町丙=をしのぶコンサートを、友人ら有志が計画している。森沢さんは1978年に大綱まつりを復活させるなど市の発展に尽力。家族は「にぎやかな場が好きやったき、絶対に喜んでくれると思う」と話している。 

 森沢さんの実家は、こんにゃく製造の森沢食品。須崎工業高校を卒業後に入社し、土佐市商工会青年部長を20年間務めた。大綱まつりは1961年を最後に中断していたが「街の活性化のためにやろう」と復活させた。当時、青年部副部長だった、幼なじみの高橋光雄さん(74)は「やると決めたら、周りの人も巻き込んでとことんやり抜く人やった」。

 57歳から12年間、土佐市商工会会長を務めた間も毎年、祭りの開催を楽しみにしていたそうで、「俺がおらんと始まらんやろう」。大勢の仲間に囲まれ、うれしそうだったという。

 気さくな人柄で人望が厚く、結婚式の司会を務めたり、市内のスポーツ同好会を立ち上げたり。精力的に活動してきたが、今年3月に胃がんが発覚。祭り会場を訪れることはできず、9月10日に亡くなった。

 森沢さんは歌も大好きで、2018年1月に土佐市在住のシンガー・ソングライター、江口美香さん(56)のファンクラブを設立。闘病中、周囲に江口さんの新曲が完成した暁には「コンサートをやっちゃってくれ」と話していたという。

 20年来の付き合いという土佐市文化協会会長の伊藤博史(はるひと)さん(79)らが、「思いを何とかかなえたかった」と奔走。コンサート開催にこぎ着けた。当日は江口さんが新曲「紅の舞曲(ワルツ)」などを披露し、森沢さんの写真をスクリーンに映す予定。江口さんも「新曲では冬桜を描いた。一緒に桜を見に行った英世さんの顔が歌う度に浮かぶ」と話し、「感謝の思いを込めて歌いたい」と誓う。

 コンサートは16日午後5時から、土佐市高岡町甲の「ドラゴン広場」で開かれる。入場無料。問い合わせは伊藤さん(090・4338・1535)へ。(山崎友裕)

カテゴリー: 文化・芸能高知中央

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