2019.11.06 08:40

防災新聞「全員逃げ切るぞ!」毎月発行 四万十町興津中、全校4人奮闘

パソコンで編集作業をする興津中生徒ら(四万十町の同校)
パソコンで編集作業をする興津中生徒ら(四万十町の同校)

地区全世帯に配布
 南海トラフ地震発生時の津波避難を中心に防災教育に力を入れている高知県高岡郡四万十町の興津中学校の全校生徒4人が、「興津全員逃げ切るぞ!」新聞を毎月発行している。毎回テーマを決めて自分たちの足で取材し、地区の全世帯に配布。生徒らは「興津の安心、安全に少しでも役立てれば」と意気込んでいる。
これまでに発行した「興津全員逃げ切るぞ!」新聞
これまでに発行した「興津全員逃げ切るぞ!」新聞

 興津中学校は京都大学防災研究所と連携し、2013年から津波の怖さや避難を地域に啓発している。2018年には、兵庫県などが若者の防災活動を表彰する「ぼうさい甲子園」で最高位のグランプリに選ばれた。
 
 今年は、3年の伴ノ内咲英さん(15)、2年の谷口四季さん(13)、浜崎恵里さん(14)、山本矩大さん(13)が地区を歩いて取材。8月に毎月25日の新聞発行を始めた。
 
 新聞はA4判1枚で裏表に記事を掲載。四万十町役場を通じて、地区の全433戸に配布されている。8月号は、地区内55カ所に設置された津波到達予想時間表示板について紹介。9月号では家具の転倒防止法を解説し、10月号は昭和南海地震を体験したお年寄りへのインタビューを載せた。
 
 11月号のテーマは「夜間の避難」。2017、18年に近くの興津小学校と連携して、高台への避難路上に52枚設置した「蓄光マーカー」を、写真入りで紹介している。新聞は1月号まで発行する予定。
 
 編集を指導している京都大学博士課程の岡田夏美さん(28)は「内容がどんどん進化している。堅苦しい感じではなく、楽しく読める」と評価。生徒たちは「お年寄りが多いので、見やすいような字や色の使い方にしています」と、防災啓発へ工夫を凝らしながら新聞制作を楽しんでいる。(井上太郎)

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カテゴリー: 教育いのぐ高幡災害・防災


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