2019.11.03 08:45

【動画】[ふれあい高新in三原村]巨木たち、静かに語る「ツアー」で体感


樹齢350年のヒノキ。分厚い樹皮に木漏れ日が注ぐ(三原村宮ノ川)
樹齢350年のヒノキ。分厚い樹皮に木漏れ日が注ぐ(三原村宮ノ川)
 幡多郡三原村では、木々はごくありふれた存在。例えばそれが、何百年かかって大きな自然の造形へと育ったものでも、道路のすぐ近くなどで出合える。
 
 村の中心地、農業構造改善センターから歩いて10分。高さ25メートル、幹回り4メートルのヒノキが神々しいオーラを放ってそびえる。
 
 三原郷の時代から代々神職を務めてきた矢野家の始祖・右衛門の墓碑の傍らに立ち、人呼んで「右衛門桧(ひのき)」。樹齢は350年といわれている。秋の木漏れ日が樹下に差す。
 
 大昔から村のあちこちに点在する巨木。大地の豊かさを静かに語り掛けている。
  
空を覆うように枝を伸ばすサザンカ。ツアー参加者が手を触れる(写真はいずれも三原村宮ノ川)
空を覆うように枝を伸ばすサザンカ。ツアー参加者が手を触れる(写真はいずれも三原村宮ノ川)
途中で二股に分かれて伸びる夫婦杉。子孫繁栄の御利益があるとか
途中で二股に分かれて伸びる夫婦杉。子孫繁栄の御利益があるとか
大きなカキの木の下で、一休み
大きなカキの木の下で、一休み
屋根を越えてそびえ立つサカキ
屋根を越えてそびえ立つサカキ
巨木巡り 圧巻のスケール 地域の歴史と文化伝える
 神社には杉がまっすぐ伸び、民家の庭ではサカキの大木がぬっと顔を出す―。幡多郡三原村の宮ノ川地区で育つ巨木の数々。村で開かれたツアー参加者はそれぞれのいわれを聞いて巡った。ある人がぽつり。「三原ってすごいな。スケールが…」
 
 村の中心にある農業構造改善センターから車で3分。五社神社そばの斜面に、かつて土佐藩のお留木(とめぎ)(伐採を禁じられた木)だったというイチイガシがある。高さ30メートル、幹回りは4メートルもある。
 
 そこから歩いて10分で八坂神社には、二股に分かれた夫婦(めおと)杉。さらにすぐそばで、村で代々神職を務めた矢野家の墓では荘厳なヒノキが育っている。
 
 これらの巨木を観光資源にしようと、集落活動センター「やまびこ」は今春から巨木巡りツアーを開催。2日は村内外から12人が参加した。
 
 「こりゃ太い」「見たことない」。案内されるたび参加者は巨木を見上げ、木の肌の感触を確かめ、幹に手を回した。
 
 巨木は道路沿いの民家にも。ある家の庭にはサザンカが空を覆わんばかりに枝を伸ばし白い花をつけていた。村ではかつてこの実を搾って油を作ったという。
 
 別の家では、たわわに実をつけたカキの木も。その昔、土佐藩家老の野中兼山が農家の収入源や食用のためカキを奨励し、植えられたものではないかと伝わる。巨木が育った歳月は、地域の歴史と文化も伝えている。
 
 宿毛市から同級生2人と参加した宮尾千鶴子さん(73)は「何げなく通り過ぎゆうものに深い歴史があり、木の魅力をあらためて知れました」。
 
 巨木巡りは夏場を除く第2、第4土曜日に開催。3日前までに予約が必要。問い合わせ先は「やまびこ」(0880・31・7839)。(楠瀬健太)

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カテゴリー: 社会ふれあい高新2019社会幡多


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