2019.10.22 08:43

足摺岬のホテル再生へ 東京の企業が承継 眺望や食の魅力、前面に

「足摺パシフィックホテル花椿」(土佐清水市足摺岬)
「足摺パシフィックホテル花椿」(土佐清水市足摺岬)
 全国で宿泊施設の再生事業を手掛ける「Catalyst(カタリスト)」(東京都)の子会社がこのほど、土佐清水市足摺岬で半世紀近く営業する「足摺パシフィックホテル花椿」の経営を引き継いだ。岬周辺の宿泊客が減る中、カタリストの高野由之社長(35)は「太平洋を一望できる景観や食の魅力を引き出し、活性化に寄与したい」としている。
  
 同ホテルは1973年完成。約1万5千坪の敷地に3階建ての宿泊棟(48室)や露天風呂などを備える。土佐塾グループが運営していたが、老朽化などを背景に昨秋、高野社長に事業承継を持ち掛けたという。

 カタリストはこれまで全国4カ所でホテルや旅館を経営、支援。既存旅館の立て直しのほか、オフィスビルを訪日外国人向けの宿泊施設に再生するなどしている。

 市によると、足摺エリアの2018年の宿泊者は13万8千人で、20年前の半分以下。それでも、高野社長は現地を訪れ、「海のスケール感に驚いた。施設を売るのではなく、土地の魅力を伝えればお客さんは来る」と感じたという。

 子会社「土佐清水リゾート合同会社」を設立し、今夏から約40人の雇用を引き継いでおり、9月までに施設取得の手続きも完了した。資金は四国銀行系の「しぎん地域活性化ファンド」などから調達した。

 今後はロビーや客室をリニューアルするほか、海が一望できる遊休プールの復活やカフェの新設などで、宿泊以外の客も呼び込むという。高野社長は「最速3年で形にできたら。他施設とも連携し、地域全体を人が行き交うようにしたい」と話している。(山崎彩加)

カテゴリー: 主要社会幡多


ページトップへ