2019.10.13 08:35

むろと廃校水族館に“石碑” 実は「椎名小」伝える自販機

「室戸市立椎名小学校」と石碑風にラッピングされた自販機(写真はいずれも室戸市の「むろと廃校水族館」)
「室戸市立椎名小学校」と石碑風にラッピングされた自販機(写真はいずれも室戸市の「むろと廃校水族館」)
反対側に回ると、普通の自販機。職場体験に訪れていた佐喜浜中学校の2年生が早速コーラを購入した
反対側に回ると、普通の自販機。職場体験に訪れていた佐喜浜中学校の2年生が早速コーラを購入した
 室戸市室戸岬町の「むろと廃校水族館」に11日、2006年に閉校した椎名小学校の名前を記した“石碑”が設置された。実はこれ、石碑そっくりに装飾された自動販売機。同館は「椎名小あっての水族館。訪ねてきた卒業生に喜んでもらえれば」と期待している。 

 同館は旧椎名小学校を改修し、日本ウミガメ協議会が運営。来館者から学校について質問されることも多く、若月元樹館長は「一目で分かる、気の利いたものがあれば」と思案していた。ちょうど、コカ・コーラボトラーズジャパンから自販機設置依頼があったため、石碑風のラッピングを提案した。

 同館入り口に向かう来館者が目にするのは、商品ではなく「室戸市立椎名小学校」と大書された背面。側面には椎名小の沿革と校歌も記された。

 同社の担当者は「商品を見せるのが当たり前なんですが…」と本音も漏らしながら、「自販機を石碑に見立てたラッピングはおそらく日本で初めて。ユニークな水族館に合うと、あえて背中向きに置くチャレンジを決めた」と笑う。

 この日は、関係者が出席して除幕式が行われた。自身や3人の子どもが椎名小出身という小松伸稔常会長(67)は「椎名小がよみがえったようでうれしい。卒業生も“石碑”を見て、にこっと笑うだろう」。若月館長は「地元の人の中には『廃校』と名付けたことで悲しんだ人もいたと思う。“石碑”で椎名小の名前を伝えられれば」と話していた。(大野耕一郎)

カテゴリー: 社会室戸


ページトップへ