2019.10.07 14:39

高知県小学1年生 永久歯の虫歯数が減少 フッ素うがい広がる

「虫歯ないで!」。健康な歯を見せる一宮小学校の1年生たち(高知市一宮西町1丁目)
「虫歯ないで!」。健康な歯を見せる一宮小学校の1年生たち(高知市一宮西町1丁目)
 フッ素を溶かした液でうがいをする「フッ化物洗口」が高知県内の保育所などで広がり、新入生の永久歯の虫歯数が減少している。高知市の一宮小学校は今年、新入生71人全員が「虫歯ゼロ」を達成。昨年度も新入生に虫歯のなかった学校は複数あり、高知県歯科医師会の関係者は「地域の保育所、学校ぐるみの取り組みの効果が出ている」と評価する。
 
 県内では1997年に高岡郡中土佐町の久礼小学校が導入し、虫歯数が大きく減少。県や県歯科医師会が普及を推進している。特に歯が生え替わる時期に虫歯予防の効果があるという。
 
 県の資料によると、県内の保育所、幼稚園、小中学校での実施率は2009年は10%だったが、右肩上がりで推移し、2018年は59%だった。特に高知市以外の保育所、幼稚園で普及が進んでおり、2018年3月時点で8割を超えている。
 
 高知県教育委員会によると、取り組みの普及に伴い、新入生の虫歯数は減少傾向にあるという。1年生が40人以上の小学校で見ると、2018年度は6校で新入生全員の永久歯が「虫歯ゼロ」。人数が多い順に、香南市の野市小学校(95人)、高知市の小高坂小学校(64人)、宿毛市の宿毛小学校(58人)、吾川郡いの町の枝川小学校(43人)などだった。
 
 高知市の一宮小学校では2019年6月に行った健診で、1年生71人に永久歯の虫歯が一本もなかった。地元の保育園のほか、一宮小学校でもフッ素うがいを定期的に行っている。子どもたちは「甘いもの飲まんで!」「(親に)仕上げ磨きやってもらいゆう」と元気いっぱい。福井りか校長は「学校としても、子どもの歯の健康を引き続き守っていきたい」と話す。
 
 高知県歯科医師会理事の有田佳史さん(48)=高知市のありた歯科院長=は「地域での取り組みの成果が目に見えて出た」。フッ素うがいだけでなく、家庭での歯磨きなど、保護者の意識の高まりも虫歯ゼロに寄与しているとみられる。
 
 フッ化物の人体への影響を不安視する声もあるため、実施施設では各家庭の同意を得て行っている。有田さんは「大量に摂取しない限り危険性はない」としている。(山本仁)

カテゴリー: 教育医療・健康ニュース


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