2019.09.18 08:00

小社会 組閣と危機管理

 ちょうど20年前、茨城県東海村の核燃料加工工場で臨界被ばく事故が起きた。「やりすぎと非難を受けても、やっておくべきだ」。危機管理マニュアルにはなかった政府対策本部を立ち上げ、周辺住民の屋内退避を主張したのは当時の野中広務官房長官だった。

 小渕恵三首相は内閣改造を翌日に控えていた。野中氏は事故対策を優先するよう進言。組閣は4日先送りされた。政府の初動には批判もあったが、退任が決まっていた野中氏が去った後の危機管理対応を心配する声も出たという。

 千葉県で台風15号による広域停電が続く。安倍政権の内閣改造をまたいで、発生から10日近くたっても数万戸が復旧しない。住民は被害拡大の不安と疲労が重なっているだろう。

 ジャーナリストの後藤謙次さんが過日のラジオで、小渕内閣の対応を引いて今回の災害を「東京電力の能力を超えているのに政府の顔が見えない」と断じていた。担当閣僚の交代で空白期をつくったことに「役所の組織、機能を知らない大臣では効率が上がらない」。

 「初動」には、自民党の特別委員会にも政府や各機関の動きを検証すべきという声がある。政権浮揚の具である内閣改造に乗っかり、まださして実績もない人気者の初入閣に狂奔したメディアもまた顧みるべき点はないか。

 想定外の災害が当たり前になった時代だからこそ考えなければなるまい。20年後の評価に耐えうる対応かどうかを。


9月18日のこよみ。
旧暦の8月20日に当たります。つちのえ うま 三碧 先負。
日の出は5時51分、日の入りは18時09分。
月の出は20時35分、月の入りは9時07分、月齢は18.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時50分、潮位55センチと、13時58分、潮位69センチです。
満潮は8時00分、潮位184センチと、20時02分、潮位186センチです。

9月19日のこよみ。
旧暦の8月21日に当たります。つちのと  ひつじ  二黒  仏滅。
日の出は5時51分、日の入りは18時08分。
月の出は21時09分、月の入りは10時04分、月齢は19.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時24分、潮位55センチと、14時26分、潮位81センチです。
満潮は8時38分、潮位176センチと、20時27分、潮位181センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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