2019.09.17 08:00

小社会 日韓交流

 作家の故・立松和平さんがソウル五輪の観戦記をある雑誌に書いている。開幕したのは31年前のきょう。世界情勢が変化する中、米ソ冷戦時代の最後となる夏季五輪だった。

 競泳や自転車、ボクシング会場などを立松さんは訪れる。大会を通して期待通りの結果を日本は残せなかったが、それを嘆いたり、非難したりはしない。会場の雰囲気や「この時」に懸けてきた選手の思いを丹念に描く。

 ソウルを巡るバスでの年配女性とのやりとりが印象深い。立ったままの立松さんが日本人と分かると、自分の膝に手荷物を置くように女性は勧める。そして「みんな一緒に豊かになって、みんな幸せになればいいんですよね…」。

 統治時代を経て一定の年齢以上の人は日本語が達者だ。車内の何げない会話だが、女性の言葉が立松さんの心に残る。観戦記の最後では、新記録や英雄談だけではない〈手でさわれる片隅のオリンピック〉の大切さをかみしめる。

 外交や貿易、政治面で日韓は揺れている。観光客が減るなど影響は出ているが、人と人とのつながりは簡単に切れたりしない。先日の本紙は、訪韓したよさこいチームが市民とハグする様子を紹介していた。涙ぐむ人もいたという。この政治状況を悲しんでいる市民は少なくないはずだ。

 昨年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスピードスケート。レース後に抱き合った日韓の女子選手は大きな感動を呼んだ。あの姿を思い返したい。


9月17日のこよみ。
旧暦の8月19日に当たります。ひのと み 四緑 友引。
日の出は5時50分、日の入りは18時11分。
月の出は20時04分、月の入りは8時12分、月齢は17.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時20分、潮位57センチと、13時30分、潮位58センチです。
満潮は7時25分、潮位190センチと、19時39分、潮位190センチです。

9月18日のこよみ。
旧暦の8月20日に当たります。つちのえ うま 三碧 先負。
日の出は5時51分、日の入りは18時09分。
月の出は20時35分、月の入りは9時07分、月齢は18.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時50分、潮位55センチと、13時58分、潮位69センチです。
満潮は8時00分、潮位184センチと、20時02分、潮位186センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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