2019.09.16 08:46

劇団「ヨーロッパ企画」新作 初のオカルトコメディー 9/21高知市公演

「ギョエー! 旧校舎の77不思議」
「ギョエー! 旧校舎の77不思議」
「ギョエー! 旧校舎の77不思議」 青春のほろ苦さも
 京都を拠点にする人気劇団「ヨーロッパ企画」が新作舞台「ギョエー! 旧校舎の77不思議」を各地で巡演している。21日には高知市春野町西分の春野文化ホール「ピアステージ」で高知公演が行われる。

 代表の上田誠が作・演出を手掛け、迷路やだまし絵など多彩な題材を使ったコメディーを創作してきた。結成21年目の今年は「心機一転。また新しい一歩」として初の「オカルト青春コメディー」に挑んだ。

 上田は理系出身。昨年の20周年記念ツアーで再演した代表作「サマータイムマシン・ブルース」は、複雑な時間旅行をパズルのように組み合わせてドタバタ劇に仕立てた“らしい”作品だったが、今作は「怪異は怪異として描かれます。人体模型が走ったりしますよ」。高校の旧校舎に77の不思議があるといううわさが生徒の間に広まり、先生らが原因究明に乗り出して騒動が起きる。

 不安や緊張を伴うのに人々を引き付ける「お化け屋敷」に興味があったという。「『これから何が起こるんだろう。何か怖いことが起きるかもしれない』という身体感覚で劇を見てもらうことができたら、大変な発明になるのでは。それを舞台に取り込めたら」

 その上でエンターテインメントとして成立させることにこだわる。「ふざけたタイトルですけど、最終的には青春のほろ苦さが残るはずです。お化けの側から見たら、この世自体が青春であり、生きてるっていいなって思うでしょうし」。上田ならではのオカルトコメディーが楽しめそうだ。

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 21日午後2時から。公演時間は休憩を挟んで約2時間半。未就学児入場不可。当日立ち見席4千円(当日午後0時半から販売。先着順、1人2枚まで)が若干あり。詳細は県民文化ホール(088・824・5321)へ。

エチュードに挑戦する参加者にアドバイスをする劇団メンバーの左から永野宗典、中川晴樹、大歳倫弘(高知市本町3丁目の高新文化ホール)
エチュードに挑戦する参加者にアドバイスをする劇団メンバーの左から永野宗典、中川晴樹、大歳倫弘(高知市本町3丁目の高新文化ホール)
高知市で即興劇WS 劇団メンバー 面白さ伝える
 高知公演を前に「ヨーロッパ企画」のメンバーを招いた演劇ワークショップが6月上旬、高知市内で行われた。同劇団の芝居作りで行われているエチュード(即興劇)を体験し、自分たちで展開させていく演劇の面白さを堪能した。

 同劇団の役者の永野宗典、中川晴樹、劇作家で演出家の大歳倫弘を講師に、公募で集まった10代から60代までの25人が参加した。

 永野と中川による即興劇の後、大歳が「与えられたお題に沿って、ふだんありそうな風景から、無理のないように展開させながら日常にないような光景を作って」と説明。参加者は5グループに分かれ、「野球=グループの中で1人しか野球を知らない」、「百物語=百物語をやろうとするが、全員、怖い話をするのが下手」などそれぞれのお題で3分ほどの即興劇作りに取り組んだ。

 作品発表では、「百物語」のグループが「トイレに引き込まれる話なんだけどぉ」と初めにネタをばらすなど、話下手の人たちを熱演。最後に話が下手な人たちが幽霊に消されるという話に展開させた。会場は笑いに包まれ、永野は「話下手な人のバリエーションが良かった」、中川も「落ちもあって展開も上手だった」など感想を語った。

 ワークショップ開催時は新作舞台「ギョエー! 旧校舎の77不思議」の稽古はまだ始まっておらず、永野は「劇団のみんなと稽古前稽古で映画『学校の怪談』を見ることになっています」と明かし、「(劇団代表の上田誠は)77個の怪異現象をやりたいと。77個やったら最初は怖かったとしても、もう笑えるんじゃないかな。舞台上の演者もお客さんもギョエー!を体験できるような演劇になると思う」。中川も「オカルトと言いつつもコメディー。身構えずに楽しんでもらえたらいいな」とにこやかに語った。

 ワークショップは演劇公演に力を入れている、県民文化ホールの主催で行われた。(竹村朋子)

カテゴリー: 文化・芸能高知中央


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