2019.09.10 08:45

韓日で友好のハグ 原州カーニバルでよさこいチームと市民交流

日本チームの友情出演を報じる韓国聯合ニュースのサイト
日本チームの友情出演を報じる韓国聯合ニュースのサイト
 韓国原州(ウォンジュ)市で8日に開かれたダンシングカーニバルの閉幕式に、高知が拠点のよさこいチーム「須賀IZANAI連」のメンバーが参加し、現地で温かく迎えられた。ステージでは参加者と現地市民が次々と友好のハグをした。日韓関係が政治的に冷え込む中での出来事とあって、会場では涙ぐむ人も見られたという。

カーニバルの会場前で友好を呼び掛ける「須賀IZANAI連」のメンバー(8日、原州市)
カーニバルの会場前で友好を呼び掛ける「須賀IZANAI連」のメンバー(8日、原州市)
 「原州ダイナミックダンシングカーニバル」は伝統舞踊やバレエ、ダンスなど世界各地から約130チームが参加する韓国最大規模の祭り。高知市出身のダンサー、国友須賀さん(故人)の思いを受け継ぐよさこいチーム「須賀IZANAI連」は2013年以降、全国から仲間を集めて参加してきた。

 今年の祭り(3~8日)にも参加予定だったが、「安全面を確保できない恐れがある」との主催者の意向で、いったんは参加を断念。同チームスタッフの鈴木真理さん(58)=福島県須賀川市=は「人としてのつながりで政治的な対立を断ち切ろう」と考え、メンバー4人と会場を訪れた。

 主催者の許可を得た上で、会場前で現地の市民と日韓友好の「フリーハグ」を行い、友好を誓うハングルの文面を掲げた。道行く親子連れや若者らが時に涙ぐみ、抱きつき、握手を求めてきた。

 ハグを行っていると、主催者側から「夕方の閉幕式でメインステージに上がってほしい」と申し入れがあり、鈴木さんたちは驚いた。4人の姿を見て心を動かされた原州市の元昌默(ウォンチャンムク)市長の意向だったという。

 原州ダイナミックダンシングカーニバルは、もともと高知のよさこい祭りや札幌YOSAKOIソーラン祭りから運営方法を学んでスタートした祭りで、元市長は2011年に高知のよさこいを視察している。

 4人は閉会式の冒頭に招かれた。日韓友好のフリーハグを求めたところ、原州市長をはじめ市民が次々と登壇し、応えてくれた。

 会場の大型スクリーンには鈴木さんの「友好的な文化交流を続け、来年は必ず参加したい」との言葉が映し出された。この出来事は韓国の聯合ニュースが「日本公演チームの友情訪問」の見出しで好意的に報じた。

 訪韓中は現地で多くの親切に出合ったという鈴木さん。フェイスブックにこう記した。
 「人と人は通い合うもの。涙を流しながらハグをしてくれたおばちゃん。涙をふきながら近づいてくれた、あなた。私は一生忘れることはできない。人と人がつながればよいだけなんだ」 (村瀬佐保)

カテゴリー: 社会


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