2019.09.05 08:36

森林鉄道の繁栄を生き生きと 元魚梁瀬営林署員が香美市で写真展

展示ジオラマに見入る青木英雄さん(香美市の甫喜ケ峰森林公園・森林学習展示館)
展示ジオラマに見入る青木英雄さん(香美市の甫喜ケ峰森林公園・森林学習展示館)
 林鉄の繁栄、生き生きと―。高知県の中芸地区を走っていた魚梁瀬森林鉄道と沿線住民を活写した企画展「我が心の林鉄物語」が、香美市土佐山田町の甫喜ケ峰森林公園・森林学習展示館で開かれている。元営林署員が赴任した1958年から、林鉄廃止の63年前後に撮影した貴重な50枚を展示。観覧無料で30日まで。
 
機関車や客車、貨車が並ぶ、やなせ駅。営林署員らはここから奥の各事業所へ向かった(青木英雄さん撮影)
機関車や客車、貨車が並ぶ、やなせ駅。営林署員らはここから奥の各事業所へ向かった(青木英雄さん撮影)
 林鉄は、魚梁瀬杉などの運搬線として1911年に開通。地域住民の足としても活用されていた。延伸を繰り返し総延長は約250キロに及んだという。
 
最奥部の甚吉ケ森の周辺。林鉄が断崖絶壁を走る(青木英雄さん撮影)
最奥部の甚吉ケ森の周辺。林鉄が断崖絶壁を走る(青木英雄さん撮影)
 写真は、魚梁瀬営林署の中川事業所に6年間勤務していた青木英雄さん(80)=南国市日吉町=が撮りためたモノクロ写真を並べている。丸太を満載した車両や物資搬入に活気づく駅、沿岸の貯木場、ダムに水没する前の魚梁瀬集落などがあり、中には青木さんが記憶を頼りに、機関車を朱色に、客車を青く色付けした写真も。
 
 併せて、中芸地区の林鉄保存会などから借り受けた軌間762ミリのレールや枕木、機関車の部品、12点の模型なども展示した。
 
 当時を知る来館者は「貨車に乗って遊んだねえ」などと懐かしがっていた。甫喜ケ峰森林公園・森林学習展示館スタッフは「人々が森林に夢を託した時代があったことを知ってほしい」と話している。
 
 7日午前10時から、青木さんや林鉄関係者がトーク会を開催する。開館時間は午前9時~午後4時半で無休。問い合わせは甫喜ケ峰森林公園(0887・57・9007)へ。(横田宰成)

カテゴリー: 社会香長


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