2019.08.31 08:35

各界の32人「川」語る 原稿料はアユ、茶、栗 9/8イベント

各界の著名人ら32人が寄せたエッセー集
各界の著名人ら32人が寄せたエッセー集
「RIVER」がエッセー集
 高知県の四万十川など川をテーマにした各界著名人らのエッセー集「しまんと編集 32人の『かわ』」が、9月8日から県内の書店に並ぶ。イラストレーターの南伸坊さん、歌人の俵万智さん、医学博士の養老孟司さんらそうそうたる面々が、川に関するさまざまな思いをつづっている。 

 高岡郡四万十町十和地域のNPO法人「RIVER」が、自然との関係を考え直す一助にと企画。執筆者には原稿料の代わりに、四万十川の天然アユと流域でとれた新茶、栗を送る条件で依頼した。

 南伸坊さんは、子どもの頃に眺めた東京都内の川が地下水路化されたことを、当時の思いに「フタをしてしまったよう」と表現。虫の観察のため全国各地を回った養老さんは、川の中が人工物だらけになったと嘆いている。

 四万十川に触れた寄稿も多く、俵さんは初めて訪れた時に詠んだ短歌を紹介。フリーアナウンサーの松平定知さんは、NHK入局後最初に赴任した高知での川遊びを振り返った。グラフィックデザイナーの原研哉さんは、増水時は渡れない沈下橋について「水に逆らわない」土地の人の思いの現れと考察している。

 このほか作家の三浦しをんさん、山本一力さん、エッセイストの平松洋子さんらが筆を執った。

 NPO法人「RIVER」の畦地履正代表理事は、1997年に18人が寄稿したエッセー集「水」の出版にも携わった。今回の「かわ」には当時を大きく上回る32人から原稿が寄せられ、「四万十川の認知度や自然に対する意識の高まりを感じた」と話している。

 「かわ」は全280ページで定価2千円(税別)。

9月8日イベント 高知市・蔦屋書店
 「しまんと編集 32人の『かわ』」出版記念イベントが9月8日午後7~8時、高知市南御座の「高知 蔦屋書店」で開かれる。執筆者の一人で映画監督の安藤桃子さんと、編集長を務めた梅原真さんがトークショーを行う。

 参加料千円。申し込みはNPO法人「RIVER」(0880・28・5527)。土日休み。(井上太郎)

カテゴリー: 主要文化・芸能高幡


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