2019.08.30 08:00

小社会 秋の気配

 先日の本紙4こま漫画「きんこん土佐日記」にこんな場面があった。「ようこそ!」と言う孫のたくみの声に、祖父のよしきが「誰か来た?」。窓際に立つたくみが「この風 このにおい」と話すと、よしきも「秋が来た!」。

 九州北部に大雨をもたらした前線の影響で、本県でも天気がぐずつく日が続いている。気温が高いと蒸し暑い。そんな中でも朝夕はひやりとした風に驚き、すだく虫の音に秋の気配を感じることが多くなってきた。季節はある日突然、がらりと変わるものではないだろう。

 ツクツクボウシの合唱に誘われて、久しぶりに高知城の三の丸に上がってみた。春、私たちを楽しませてくれた桜の木々。よく見ると、葉の付け根に小さな芽がついていた。

 植物の芽には将来開花する花芽と、葉となる葉芽がある。当初、両者に形態的違いはないが、ある時期に花芽と葉芽に分化するという。桜の場合は6月下旬から8月上旬。お天気博士、倉嶋厚さんのエッセーに教えてもらった。

 三の丸で見つけた桜の芽は、もう分化しただろうか。葉芽は木の葉が落ちてから出ると思っていた。実際には先に芽が出て、その圧力に耐えきれなくなって古い葉が落ちる。秋への準備は残暑のうちから始まっている。

 芽が成長して花と咲くか、緑の葉となるか。どちらにせよ、植物にとっては大切なもの。生まれてこない方がよかった命など、この世に一つもない。


8月30日のこよみ。
旧暦の8月1日に当たります。つちのと ゐ 四緑 友引。
日の出は5時38分、日の入りは18時35分。
月の出は4時58分、月の入りは18時43分、月齢は29.0です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時18分、潮位205センチと、18時29分、潮位206センチです。
干潮は11時55分、潮位6センチです。

8月31日のこよみ。
旧暦の8月2日に当たります。 かのえ ね 三碧 先負。
日の出は5時39分、日の入りは18時34分。
月の出は6時11分、月の入りは19時24分、月齢は0.7です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時14分、潮位73センチと、12時38分、潮位8センチです。
満潮は6時06分、潮位213センチと、19時04分、潮位208センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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