2019.08.28 08:33

旅人が集い夏祭り 香南市・香取神社で50人超が運営協力

そろいのTシャツを着て祭りの運営を手伝う旅人たち(香南市)
そろいのTシャツを着て祭りの運営を手伝う旅人たち(香南市)
 高知県香南市野市町土居の香取神社の夏祭りに、今年も50人を超える“旅人”が集まった。SNSや口コミで広がったボランティアの輪。「子どもたちの笑顔のために」と、祭りの運営を支え続けている。

 2009年、近くの旅館「かとり」従業員の近藤洋好さん(41)らが中心となり、16年ぶりに復活させた祭り。旅人が関わりだしたのは6年前だ。

 大雨に降られて困っていた自転車旅行中の男性を旅館に宿泊させたところ、翌年、男性が友人とともに祭りを手伝いにやって来た。祭りは、旅先で受けた恩を返す「恩送り」の場として協力の輪が拡大。各地からボランティアが集うようになった。

 これまでにはルーマニアや韓国など外国人も参加。近藤さんは「旅人、地域の人の支えで続けてこられた」と、祭り復活10年を振り返る。

 「ヒッチハイクで来ました」「日本一周中です」「料理修業で各地を転々としています」。今年は20日、そろいの青いTシャツ姿の旅人たちが祭りの運営を手伝った。スリッパダーツやお化け屋敷、よさこい鳴子踊りなどで盛り上がった。

 フリーターの尾上果実さん(20)=大阪府高槻市=は「体力がなくて」と、仕事が手伝えずにいたところ、別のボランティアに「自分のできることをしなさい」と叱られたそう。これがきっかけで「積極的に動けるようになれた。子どもの笑顔のために頑張れます」と、金魚すくいコーナーを手伝っていた。

 旅の途中、祭りに集結した若者たちと汗を流しながら、近藤さんは「恩送りの輪が広がってほしい」と目を細めた。(川嶋幹鷹)

カテゴリー: 文化・芸能香長

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