2019.08.28 08:33

水俣「公害」の字消す動き 患者支援団体・永野三智さん高知でトーク

「本当の自分を隠して生きるのは、重い負担だった。患者の人たちといることで解放された」と語る永野三智さん(写真はいずれも高知市の市立自由民権記念館)
「本当の自分を隠して生きるのは、重い負担だった。患者の人たちといることで解放された」と語る永野三智さん(写真はいずれも高知市の市立自由民権記念館)
歴史漂白、タブー化進む
 熊本の水俣病が1956年に「公式確認」されてから63年。被害者の苦悩、不安は変わらず続いている。ところが2019年7月、水俣市議会は水俣病対策などを扱う「公害環境対策特別委員会」の名称から、「公害」の文字を削除してしまった。有害水銀を排出し、病を引き起こした公害企業チッソはいまだに地元で影響力を保持。まるで公害の歴史を漂白するように事件の痕跡が消し去られ、タブー化が強まっているという。水俣で何が起きているのか。
 
ミュージシャンの寺尾紗穂さん=左奥=のライブで、永野さんは石牟礼道子さんの「苦海浄土」を朗読した
ミュージシャンの寺尾紗穂さん=左奥=のライブで、永野さんは石牟礼道子さんの「苦海浄土」を朗読した
 地元で被害者支援などに取り組む財団法人「水俣病センター相思社」の永野三智さん(35)がこのほど、高知市の高知市立自由民権記念館で行われたトークイベントに登壇。ミュージシャンで文筆家の寺尾紗穂さんらを交え、「ひとりであること、いっしょにいること」をテーマに語り合い、その中で水俣の今を伝えた。
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