2019.08.14 08:43

仁淀中柔道部が初の全中へ 男女13人、地域の支え胸に

全国へ挑む仁淀中柔道部員(仁淀川町の町仁淀農業者トレーニングセンター)
全国へ挑む仁淀中柔道部員(仁淀川町の町仁淀農業者トレーニングセンター)
 仁淀中学校(吾川郡仁淀川町川渡)の柔道部が、17日から始まる全国中学校柔道大会(~20日・兵庫県姫路市)に男女そろって出場する。部員13人のお山の柔道部の努力が結実。部員らは「支えてくれた地域の人や後輩のためにもいい結果を残したい」と練習に励んでいる。
 
 1984年にできた「仁淀柔道スポーツ少年団」はあったが、仁淀中で柔道をする生徒は少なかったという。現在の3年生5人(男子3人、女子2人)が入学した2年前には、柔道部員はゼロだった。
 
 練習は主に町仁淀農業者トレーニングセンターなどで、週3日は少年団と一緒。仁淀高柔道部OBや少年団指導者が協力し、仕事の合間を縫って部員を鍛えた。礼儀や勉強も重視する文武両道の柔道部を目指し、地域ぐるみで支えた。
 
 ぐんぐんと力を伸ばしていった現3年生の背中を見て、下級生も続々と入部。校内に柔道場がなかったため、今年、体育館の一角に畳を敷いてもらい、朝練もできるようになった。
 
 部員たちにはつらい出来事もあった。昨年6月、少年団で長年指導に当たっていた男性が亡くなった。恩師を失ったショックは大きかったが、彼の教えも胸に部員らは練習に励んだ。
 
 全国切符をかけた7月の県中学総体。当日の朝、亡くなった男性の妻は形見の腕時計を手に会場を訪れ、「一緒に見ゆうよ」と部員に声を掛けたという。部員は多くの後押しに応えるように奮闘し、男女計4階級と女子団体で頂点に立った。
 
 81キロ級に出場する主将の谷脇弦起(げんき)さん(15)は「練習相手が限られる中で、助け合ってやってきた。柔道部が続くように、少しでも上位を目指したい」。副主将で女子団体を率いる片岡朱香さん(15)も「初めての全国大会で緊張するけど、『頑張りよ』と声を掛けてくれる地域の人に報いたい」と意欲を燃やしている。(森田千尋)

カテゴリー: スポーツ主要高吾北


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