2019.08.10 08:43

「長引スイカ」継続へ奮闘 いの町 抜群の甘さ、収穫最盛期

収穫のピークを迎えた「長引スイカ」(いの町下八川丙)
収穫のピークを迎えた「長引スイカ」(いの町下八川丙)
生産量ピークの1割 農家4戸に
 “お山のスイカ”として知られる、吾川郡いの町吾北地域の長引地区の「長引スイカ」が収穫のピークを迎えている。生産量は高齢化などで全盛期の1割ほどに減ったが、農家は「一年でも長く長引のブランドを継続させたい」と意気軒高だ。

 スイカ農家でつくる「長引出荷組合」の曽我勝市組合長(82)によると、昭和30年代に白菜や大根など、地区に合う作物を探す中で栽培をスタート。標高約300メートルの山あいの地で育つスイカは昼夜の温度差などから、糖度が高く舌触りも良いと評判を呼び、生産農家が徐々に増えた。

 かつては2個で1万円超という高値で取引されてきたそうで、ピーク時の1993年には16戸が栽培。1日に平均2、3個入りを千ケースほど出荷し「4トントラックの天井がふくれるばあ出しよった」(同組合長)。ただ高齢化や後継者不足もあり、現在は4戸にまで減少。1日の出荷量は100ケースにも満たないという。

 それでも、生産者は甘いスイカを作り続ける。9日には生産者で最年少の浅川和夫さん(71)と妻の和子さん(66)が、汗を拭いながら一つ一つ丁寧に収穫。今年は6月下旬から7月上旬にかけての長雨と日照不足のため、やや小ぶりというが、味は変わらず、とびきり甘い。

 地区自慢の高級スイカ。和夫さんは「台風などで一発でだめになることもあるき、継ぐことはよう勧めん」と言いながらも、「先輩方が育ててくれた長引スイカを、健康な限り長く続けるよ」と力強く話した。(山崎友裕)

カテゴリー: 主要高知中央


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