2019.08.09 08:43

QR名札で避難者情報 家族や持病、素早く伝達 香美市の防災会考案

災害避難用のQRコード名札を考案した岡林卓さん(香美市土佐山田町東本町5丁目の自宅)
災害避難用のQRコード名札を考案した岡林卓さん(香美市土佐山田町東本町5丁目の自宅)
 香美市土佐山田町の東町上一町内会第一防災会がこのほど、家族構成や持病などの情報をQRコードにした「災害避難用名札」を考案した。南海トラフ地震などの災害時に避難所で提示し、受付の混雑解消や、けが・病気治療に役立てる狙い。今後、地域の避難訓練などで有用性を検証する。
 
 QRコードは、名札の表裏に印刷。表側を読み込むと名前、性別、住所、連絡先など7項目を表示。裏側は最後に通院した歯科やペットの有無、身体的特徴など7項目を盛り込む。利用希望者のデータを同防災会で入力。個人情報保護のため、申し込み資料は入力後すぐにシュレッダーにかける。利用者から情報変更の申し出があれば、新しいQRコードを作製する。
 
 スマートフォンやタブレット端末のカメラをかざすだけで情報を取り込めるため、避難所で用紙に記入するのに比べスムーズに避難者リストが作れる。普及すれば、意思疎通が難しいお年寄りらの救急医療など、被災時以外も役立つという。
 
 名札を考案したのは、同防災会長の岡林卓さん(63)。きっかけは同市で昨秋行われた避難所開設・運営訓練。受付は予想以上の混雑で、「どの列に並ぶか分からん」「用紙記入に時間がかかる」「悪天候時はつらい」などの声が上がっていた。
 
 岡林さんは「高齢者らの心身の負担を減らしたい」と名札を試作し、7月27日に地区の班長らに運用案を説明。まずは同町内会第1ブロックの住民約300人を対象に名札の作成希望者を募っている。
 
 無料でダウンロードできるQRコード作成ソフトを使うため、費用は紙やインク代など1人分約66円という。
 
 岡林さんは「まずは地域の人にQRコード名札を知ってもらい、活用しながら改善したい」と話している。(横田宰成)

カテゴリー: 社会医療・健康ニュース主要香長


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