2019.08.08 08:33

子ども弱視の検査機 早期発見に効果 精度向上し発見増 高知市

「スポットビジョンスクリーナー」による検査を受ける子ども(高知市塩田町の市保健福祉センター)
「スポットビジョンスクリーナー」による検査を受ける子ども(高知市塩田町の市保健福祉センター)
 子どもの弱視のリスクを高精度で検査する機器を今春導入した高知市は7日、4~6月に行った3歳児健診を経て治療が必要と判断された計14人のうち、半分以上の9人は従来の検査では弱視の可能性を把握することができなかったと発表した。市は「弱視の早期発見に効果がある」とし、保護者らに3歳児健診の重要性を呼び掛けている。
 
 弱視は幼児期に治療を始めれば改善するケースが多い一方、視力の発達が止まる10歳ごろ以降では治療が難しいとされ、市町村が行う3歳児健診での発見が重要となる。しかし、眼科医らの専門家が行うことが少ない従来の検査では、弱視を見つける精度は高くなかったという。
 
 高知市が導入したのはカメラのような「スポットビジョンスクリーナー」という機器。約1メートル先から点滅する画面をのぞき込むと、眼球を反射する赤外線の屈折率を判定する「他覚的屈折検査」を行い、弱視のリスクがあるかどうかを数秒で判定できる。
 
 高知市によると、4~6月に3歳児健診を受けた573人の中で、45人が眼科での精密検査が必要と判定され、うち20人は従来の検査では該当しないケースだった。6日までに26人が精密検査を受け、治療が必要とされた14人のうち9人が機器を使わなければ見つからないケースだったという。
 
 この機器は高知県内では土佐市民病院(土佐市)が2017年に導入し、効果があるとして各市町村での導入を呼び掛けていた。県によると、今春から高知市、南国市、四万十市が導入し、須崎、安芸の両福祉保健所が近隣の市町村に貸し出している。(山本仁)



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