2019.07.25 08:40

【動画】闇夜に荘厳、絵金と小龍の芝居絵が彩る「手長足長絵馬台」香美市の八王子宮



きょう7/25まで10年ぶり公開
 香美市土佐山田町の八王子宮に幕末から伝わる「台提灯(ちょうちん)」が24日、同宮の夏祭りで10年ぶりに公開された。通称「手長足長絵馬台」。奇怪で荘厳な彫刻が施された拝殿風の舞台に、絵金と河田小龍の芝居絵屏風(びょうぶ)5枚がはめ込まれ、闇夜を彩った。25日夜も披露される。
 
10年ぶりに公開された絵馬台。夕闇に芝居絵の舞台が妖しく浮かぶ(写真はいずれも香美市の八王子宮)
10年ぶりに公開された絵馬台。夕闇に芝居絵の舞台が妖しく浮かぶ(写真はいずれも香美市の八王子宮)
支柱は「手長足長」の一本木彫り
支柱は「手長足長」の一本木彫り
 絵馬台は幕末期、地元の青年が5両を集めて奉納。町内の宮大工の作と伝わる。幅約10メートル、奥行き約2メートル、高さ約5メートルで、くぎを使わない組み立て式。支柱は「手長足長」の一本木彫り装飾で、両端の柱には竜が刻まれている。社寺彫刻の研究家らが「大衆娯楽に密着した貴重な民俗資料」とする逸品だ。
 
 大正時代まで夏祭りを彩っていたが、老朽化のため公開されるのはまれ。祭りでは2009年に29年ぶりに披露されたのを最後に、解体保管されていた。今回は宮鎮座550年と令和元年を記念したお披露目。市内の大工5人が2日がかりで組み立てた。
 
 飾る屏風は「葛の葉子別れ」など絵金の3枚と、「玉藻の前二段目」など小龍の2枚。総代らが近くの市立美術館に寄託されている作品をはめ込んだ。
 
 ライトアップされた舞台が妖しく浮かび上がると、地元の若者たちも興味津々。屏風絵の鮮烈さに「すごくない?」「めっちゃ感動」と心を奪われていた。甲藤寿一宮司(40)は「傷みも激しく、定期的な公開は難しい。地域の宝を知ってもらう貴重な機会なので、ぜひ見に来て」と話している。
 
 祭りは午後5時半~9時。午後7時ごろから絵馬台をライトアップする。(横田宰成)

カテゴリー: 主要文化・芸能香長


ページトップへ